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北千住の住宅街に共同書店を作ったら、知らないお隣さんに出会えた話。

こんにちは。R65不動産の山本です。
普段は「いくつになっても豊かな暮らし」を掲げ、65歳以上でも賃貸住宅が借りやすくなる不動産サービス「R65不動産」を運営しています。

そんな僕らは、北千住で半年前に共同書店を始めました。名前は「編境」と言います。約1年前の3月に空き家を見つけ、大家さんと相談した上で、7月の下旬から共同書店として、営業を開始しました。

お店の内装はこんな感じ

共同書店、というアイディア自体は、僕自身が思いついたものではなく、いろんなところで展開されている、棚貸し、というアイディアを使わせていただきました。
棚料 月額数千円支払うことで、ひと棚を借り、その中に好きな本を置き書店として営業します。


ロゴです、かっこよくない?

編境は、半年営業し、気づけば40名弱の棚主さんと一緒に運営をしています。
普段、僕が何かのプロジェクトをする場合、定期的にSNSで発信するのですが、共同書店編境は、ほとんどSNSでの発信を行いませんでした。

そのきっかけは、SNSで知って頂いた方からの一言でした。
「〇〇から来たのですが、本日は営業されていないようで、残念でした。」

その頃、編境は、今ほど棚主さんがいらっしゃる訳でもなく、僕が開けられる時に開けていました。また、営業中も必要があれば、銀行に行ったり、トイレに行ったり、オンラインでの会議が入れば、一時的に店を閉めたりしました。

そうなってくると、
せっかく来たのに今日はやってなかった
と言われることが増えます。

それからしばらくは、来てくださる方に申し訳なくて、店舗が開いてるかどうかの発信をやめました

(最近は、棚主さんが率先してお店を開けてくださっておりまして、Twitterのアカウントができました。お店の情報はこちらでも確認できます。安心して来てください。

発信をやめると、面白いことに遠くからのお客様は来られなくなったのですが、近所の方が顔出してくれるようになりました。正確に言えば、お客様はほとんど来なくなり、近所の方しか来ませんでした


北千住駅から徒歩10分程度、商店街を少し抜けたところにあります。
わざわざ北千住で降りてくるには、例えば夏の暑い時期、あるいは、寒い時期には辛いものがあります。まさに北千住の辺境です。

しかし、編境は駅からの帰り道にちょうど位置するため、仕事の帰り道にふらっとよってくれる人が多いです。

棚主さんが増えました、と書きましたが、現在、棚主さんの8割は北千住にお住まいの方です。


夏の間はドアを開けっぱなしにしてました

棚主さんがお店番をする時や棚主さん同士で会話するときは、6割くらい北千住の話で盛り上がり、残りの4割くらいは本や仕事の話をしてる印象です。

気づけば、本屋を通して、今まで見えなかったご近所さんの顔がわかるようになりました。

「あ、あそこで働かれてるんですね!行ってみたいです!」
「え、今日こんなイベントがあるんですね、いいな、この後行ってみようかな」
「わ、今度一緒にご飯いきましょう〜!」
などなど。

僕も賃貸住宅(シェアハウス)に住んでますが、今まで知らなかったご近所さんとたくさん出会いました

棚主さん主体でその月のフェアが始まりました。

共同書店編境では、お店番をすると1回1000円安くなるシステムをとっています。
つまり月額3000円の方は、3回お店番をすれば無料です。
(このアイディアはある方から頂いたのですが、それはまた別の回にて)

現在は、棚主さんがお店にほとんど立ってくださっています。

まちの人が運営する本屋があれば、こんなにも有機的に人間関係が広がるものなのだ、と僕自身感心しました。




同時に書店経営は、家賃と人件費をいかに稼ぐかが難しい商売だ、と痛感しています。
人が来なくとも、開けている時間は人件費もかかりますし、本を置いてる場所には家賃がかかります。例え、売れてなくても。

北千住の本屋は駅前の商業施設と商店街沿いに1軒あるのみとなりました。
(僕自身、ネットで本を買うことが増え、犯人の一人でもあります。
 ちなみに北千住は乗降者数世界5位にもかかわらず、です。)

北千住は、乗り入れが多い為、意外にも乗降者数が多いです。


なので、手放しに書店がまちに増えて欲しい、とは言えないのですが、それでもやっぱり、書店を運営することになって良かった、と心から思います。

本を通して、いろんな繋がりが生まれました。
きっと、間に本を介在したからこそ、話せただろう会話がたくさんありました。
普段まちの人と話そうとしても、飲み屋くらいでしか声をかけることはできませんでした。
しかし、本があったからこそ、話を聞けた人はたくさんいただろう、とこの半年、感じるところです。

まちの中でまちの人が本屋を運営するのは、分断にフィーチャーされる今だからこそ、面白いのではないでしょうか。




さて、実はここからが本題です。
共同書店編境では3つのお願いがあります。

1.棚主さんの募集
2.お店番の募集
3.空き家の募集
の3つです。


twitterのDMか下記アドレス宛にご連絡ください。
support@r65.co.jp


まず、棚主さんの募集です。
今回、共同書店編境では、棚を増やし、新たなに棚主さんをお迎えすることにしました。

棚もいっぱいになったため、ということもありますが、棚に置きたい、という声が上がったこともあります。

また、裏の理由としては、もう少し安定的にお店を開けたい、と思ったからです。現在、棚主さんがお店番をやってくださっていますが、それでもなかなか毎日開けていくのは難しそうです。とはいえ、僕自身がお店に立つのはなかなか現実的ではないため、もう少し棚主さんを増やし、お店を開ける人件費に当てることができればと思っています。

実は、共同書店編境は、現在、棚主さん40名ほどで家賃や水道光熱費を何とかペイできています。(つまり黒字も赤字もほとんど出ていません。)

棚の大きさは3つから選べます。
・約30cmの立方体 3000円(DIYで作った為やや大きさが足りない場合があります)
・約30cm×60cmのりんご箱 4000円(味があって渋いです)
・約20cmの奥行き×横40cm×高さ35cm の壁一面のカウンター(新しい棚です)

新しいカウンターの棚はやや金額迷ってます。そのうちnoteに金額入れときますが、暫定で3000〜4000円で考えてます。

今回の拡大で、是非、北千住以外の人にも棚主になってほしいと思っています。
(そしてあわよくば千住というまちを好きになってほしいです。)


続いては、お店番の募集です。
こちらは、上記にも書いたように、お店を安定的に開けたい、と思っていまして、お店番をしてくださる方を募集します。
まだまだ諸条件迷っているところですが、とりあえず、こんな感じで考えています。

時給:1100円~ 
時間:11:00~20:00の間で相談
残業:なし
シフトは、かなりフレキシブルで、大体は合わせられると思います。

ただ、最初から正社員として雇う、というよりは、最初はどれだけ入っても上限月50時間から双方お試し期間を設けたいと思っています。

お店を開けてもらうだけだとかなり暇なので、待機中に色々お願いしたいです。
Instagramやショート動画の編集あるいは不動産に関する事務などをお願いする場合があります。
また、能力に応じて時給は増えます。能力、というより、僕が既に行っている他の業務がどれだけ減るかで時給が増えます、ということですね。

個人的に、編境の諸々を任せられる店長的な人に育ってほしい、と思っていますが、希望がなければ無理強いしないので、面談の際に、言っていただけたらと思います。

各募集については、twitterのDMか下記アドレス宛にご連絡ください。
support@r65.co.jp

(1回目のメールにある程度の自己紹介があると、とても嬉しいです。)




最後に空き家の募集です。

23区内で空き家があれば教えてください。
特に、北千住だと嬉しいですが、他の場所でも大丈夫です。

実は、共同書店編境は、オープンの際にも書きましたが、3年間限定でお借りしています。そのため、あと2年後には無くなってしまいます。
できれば北千住で続けていきたいと思っていますし、もし難しくても、他の区で他の事業の近くならアリかなと思っています。

その他、空き家がくれば、いろんな事業を行うことができます。

もしございましたら、twitterのDMか下記アドレス宛にご連絡ください。
support@r65.co.jp




ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

面白そう、と思っていただいたら、このnoteをシェアしていただけたら幸いです。

また、共同書店編境は、皆様のお越しを棚主さんとお待ちしております。
不定期で開いているので、Twitterを見てきていただいた方が安全です。


いつもありがとうございます。サポートは友だちと飲む為のビールにさせていただきます。