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5G時代のインターネットメディア

そもそも5Gとは

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 「高速・大容量化」「超低遅延・超高信頼性」「複数端末の接続」ということが5Gになると起こると言われています。コンテンツに対してダウンロードという概念が小さくなり、身の回りのありとあらゆる物がインターネットに繋がり、IoTの潮流と合わせてリアルとデジタルの境界線が融けていくでしょう。

5G時代のコンテンツ

 すでに多くの場面で起こっていることですが、静的コンテンツが入っている領域で次々に動画が入り込んでいきます。例えば美容院や乗り物、店頭などでも進んでいるところはデジタルサイネージが設置されていてリッチな動画が流れています。動画コンテンツが流れている環境に慣れると静止画では物足りなくなるのではないでしょうか?また、動画だけでなくAR/VRやVoiceコンテンツなど、これまで認知が少なかったコンテンツもニーズが高まるでしょう。

キャリアによるメディア✗EC✗決済の展開

 日本での5Gサービス開始時期はソフトバンクが2020年3月頃、KDDIが2020年3月、NTTドコモが2020年春としている。そんな中、3キャリア+楽天+LINEは2018年頃からメディアとECと決済を使ったエコシステム(経済圏)の構築に必死になっています。

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 上の図は各種メディアを提携, 出資, グループなどをキャリアの軸でまとめました。特にソフトバンク&ヤフー, KDDIは顧客基盤としてユーザーとの接点をメディアの広い領域で持とうとしていることがわかります。そしてこの中のほとんどのサービスがすでに何らかの形で動画をコンテンツとして扱っています。各社エコシステムの一角としてメディアの戦いも今後さらに盛り上がりそうです。

メディアの使われ方

 博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所の発表によると生活者のメディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、パソコン、タブレット端末、携帯電話/スマートフォン)への接触時間は以下の通りとなっています。

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 2019年の調査ではじめて1日あたりのメディア総接触時間が400分を超えました。生活にメディアがより溶け込み一定のスピード感のある情報とその量浴びることに抵抗がなくなってきていると考えられます。この流れは5Gの時代でさらに加速するでしょう。

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 ただ良いコンテンツを作るだけでは今後は評価を受けられなくなります。文字に限らず、プラットフォームに即したフォーマットで「適切な信頼できるコンテンツ」をノイズに埋もれないように「データの活用(AI)」や「ユーザー体験の緻密な設計(UX)」を駆使して届けることが重要になってくるでしょう。

まとめ
 今回は5Gの流れを汲んで近い未来のメディアについてまとめました。

 さらに過去を知ることでより遠くの未来についても深く考えることができるかもしれません。この本は社会学的な観点も踏まえてメディアの過去がわかりやすくまとまっています。いつどんなサービスが台頭してきたのかという時代の流れを知ることはこれからの時代や普遍的なニーズを考えるうえで大きく役立つでしょう。