イギリスはメシマズ国?
一週間ほど、イギリスを旅してきた。
イギリスと言えば「メシマズ国」と言われる。
渡英前はずいぶん心配した。一週間とは言え、食べるものなかったらヤダな、と。
結論から言うと、おいしくないものもあるけれど、全体的には結構おいしい。日本の方がおいしいと思うが、それは「ホームアドバンテージ(慣れの問題)」と言われれば、まあそうかも、と思える程度の差だ。
個別に見ていこう。
ハッシュドポテトがおいしい。私が生まれて初めてハッシュドポテトを食べたのは、日本のマクドナルドの「朝マック」だ。初めて食べたとき「なんじゃこりゃ」と思いながら食べ、その後も「朝マック」には必ずついてきたので、その都度「たいしておいしくない」と思いつつ食べてきた。「朝マック」以外で食べたことはなかった。イギリスで朝食に出てきて食べて驚く。うまい!
ハッシュドポテトに限らず、揚げ物は総じてカラッと揚がっていて、おいしい。ベタベタしていることがない。フィッシュ・アンド・チップスもおいしかった。
キノコ料理は、イギリスの方がおいしい。ジューシーだ。そもそも、イギリスでは頻繁にキノコが出てくる。日本では、「秋の味覚」みたいな位置づけでは?
ハムは好き好きかな。比べてみると、日本のハムは肉っぽさをあまり感じない。イギリスのハムは肉であることを実感する。
ソーセージは日本だ。イギリスのソーセージは味が抜けたように感じる。もっとも、娘の高校に交換留学で来ていたドイツ人によれば「日本のソーセージはソーセージじゃない」とのことだったので、これも好みの問題なのかもしれない。
エディンバラのホテルでウェイターに「ハギスどう?」と勧められたので、頼んでみる。すごくおいしい。「ハギス」とは、スコットランドの伝統料理で、羊の胃袋に内臓を詰めて蒸した料理、とのこと。通風にヤバそう。そういう味だった。
オレンジジュースもイギリスだ。日本の100%は濃縮還元。イギリスはピュア100%だからだろう。
スイーツだけは、日本の圧勝。
カフェのようなところで、テイクアウトのサンドウィッチを何度か買ったが、あまりおいしいと思えなかった。LNERの車内で買ったサンドウィッチは、正直まずかった。
ロンドンのホテルの目の前のイタリアンでパスタとピザを食べたが、まるっきり日本と同じだと思う。普通。ここよりおいしいければ、日本でも「おいしいレストラン」と認定されるだろう。
ポモドーロ頼んでカルボナーラ出てきたのは笑ったけど(黙って食べました)。
JALの機内食はおいしかった。ただし、往路(日→英)の方がおいしい。同じ基準だろうから、それが差ということになるのかもしれない。復路で貰った(イギリスの)ビスケットは驚きのおいしさ。有名らしい。
ペットボトルの蓋が、異常にかたい。
ちゃんとしたホテルで食べる限り、イギリスでもおいしいものしか出てこない。
テイクアウトのサンドウィッチは、それほどおいしくない。一部はマズい。でも考えてみると、日本でもサンドウィッチには常に失望してきた。おいしそうだな、と思って買っても、食べてみるとそれほどでもないな、ということを繰り返してきた気もする。そうしてみると、そんなものかも。
冒頭でも述べたけれど、日本の食事の方がおいしいとは思うけれど、それは単なる慣れの問題と言われれば反論できない。少なくとも、日本は世界トップクラスでイギリスはメシマズの代表国、というような差はないように思う。
もちろん、個人の感想です。
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