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コロナでイベント中止が続いたランナーのために、私が発案したリレー企画の様子を書いています。Twitterでランナーを募集してオンライン上でみんながタスキを繋ぎ、ゴールの札幌を目指し中。 東京新国立競技場から繋がったタスキは市民ランナーのチカラでゴールにつくのか⁉
これまでの連載はこちらから読めます。

59区 10月28日 ロンドンブーツ亮選手とハブちゃん(歩子)選手
長万部町旭浜橋~有珠駅 47.49㎞

北海道長万部からバーチャル駅伝のタスキを進める為、ハブちゃんと二人でやって来た旅ラン。11時41分からスタートし長万部旭浜橋~豊浦インターチェンジ入口まで、交互にタスキを約30㎞繋いできた。
ハブちゃんがスタートしたのは15時22分、次に目指す交代ポイントは道の駅とようら。そろそろ、どこまで走るれるか?何時まで走るかを決めないといけない。交代しながらで3時間40分間で約30㎞。泊まる予定のザレイクビューTOYAのチェックインと晩御飯の時間もあるので、ホテルに連絡。
正直、私の足の疲労はかなり溜まっていた。峠越えのアップダウンや足元に気を付けながら走らなくてはいけないトンネルがいっぱいあったのも原因だと思うが、人が走っている間に少しは回復出来ていた?はずだ。
しかし、ふくらはぎ、もも裏の張りがとれない。この後の走りもペースも距離も稼げないと思っていた。
頼みの綱は富士登山競走完走男ほぼサブ3.5男のハブちゃんだ。
ハブちゃんを待っている間に道の駅とようらを覗く。ボクシングの元世界チャンピオンの内藤大助選手の写真やサインが飾ってあり、内藤選手の出身地だという事が書いてあった。
頼れる助っ人ハブちゃんが帰って来た。
今までは走り終えた後は途中にあった事や風景の報告をしていたのだが、
かなり疲れましたねぇ~が第一声だった。
ハブちゃんに豊浦町は内藤選手の出身地らしいよと声もかけるも無反応。
疲れきっていて、それどこじゃねぇと言う無反応なのか。それとも内藤選手の出身地と言う情報に興味がなかったのか。どっちにしろ、うちの助っ人はお疲れモードに入っているのは間違いなさそうだ。

疲れが現れている笑顔のハブちゃん

ハブちゃんが使っていたGPSアプリには6.7㎞と表示されているがGoogleマップで図ると8.7㎞。このコースにもトンネルが数か所あって正確に測れていない。
16時23分に道の駅とよおかを出発。休憩のおかげで、すこし足は楽になっていたが、それでも痛い。トンネルを抜けたら、とても奇麗な港町が見えた。

チャストンネル、北海道っぽい名前だ

いつの間にか日が沈み、洞爺湖町に入っていた。
大きな漁港があり、拓けた大きめの街に見えた。足はパンパンで限界に近いと思っていたが、大きな街とライトが薄く灯る奇麗な風景にテンションがあがり、痛みを忘れた。

数キロ先まで拓けている街は久々だ

交代地点の洞爺駅を目指す途中に少し離れた場所に釣り人を発見。
私は市民ランナーでもあるが、中年アングラーでもある。
長万部からここまでくる間に川を越える橋の上から遡上する鮭を何匹も発見していた。恐らく、鮭釣りかそれとも別の魚を狙っているのか?痛い足を引きずりながら、コースを外れて釣り人に声をかけに行く。そこまでしてやることか?とお思いでしょうが、根っからの貧乏性の私はせっかく北海道まで来たんだからやれる事は出来るだけやろうと考えてしまう。釣りの情報も欲しいのだ。

この様な赤のルアーで釣るらしい

釣り人に話を聞くと鮭、時々ブリも釣れると聞いた。鮭釣りのシーズンは河川の釣りは勿論、河口から数百メートル離れなければいけないなど、知らないルールが沢山あるのを聞きコースに戻る。足が痛いのに寄り道をして、ようやく洞爺駅に着いた時には17時を過ぎていて、ハブちゃんがあまりにも遅いので心配していたそうだ。約5.3㎞。

初日の自分のラン終了の喜び

日も暮れていたので、今日はここでランニングを終了しようか。長万部から進んだ距離は約42㎞。十分なのだが泊まるホテルまで車でま15分で行ける。晩御飯は20時にしてもらっていたので、まだ時間はある。何か所も通ったトンネルがある山道だったら、終了したかもしれないが、街灯もある平らな道が続く。助っ人ハブちゃんに5㎞先の有珠駅まで走れるか聞く。これが終わったら温泉ですよね?足は痛いが行きましょう!プロ野球の助っ人外国人もこの様に分かりやすいご褒美で働いてくれれば監督も苦労もしないだろに。
ハブちゃんは仕事してくれた。洞爺駅~有珠駅までの5㎞を走り切った。初日の総距離は47.49km
私が21.78km。ハブちゃんが25.71km。
貧乏性の私にこき使われた流石のハブちゃんも疲れ切っていた。

疲れているかすら分からない
もはやバイオハザードのゾンビ

よく働いてくれたハブちゃんを車に乗せ、お目当てのザレイクビューTOYA乃の風に。立派なホテルで、ホテルマンがウエルカムドリンクを持ってきてくれる。足が張っている我々は一刻も早く温泉に入りたいので、一気飲み。何を飲んだか憶えていない。部屋から見える風景も見ずに足を引きずりながら温泉に直行。めちゃくちゃ洞爺湖が一望できる気持ちの良い露天風呂だ。
しかし、我々は明日も朝から走るので、温泉にゆっくり入るのも良いが、疲労を抜く。回復をする。と言う大事なミッションもある。
なので、まずは下半身だけ水風呂に入る。寒くなったら、露天風呂。これを3セット。ランニング番組をやっていた時に家でも出来る疲労を残さない方法として走り終えた後、シャワーで水をかけてお尻、もも、ふくらはぎなどをアイシングすると良いと聞いたので、良くやっていた。
水風呂があるので、これはありがたい。その後もアイシングを入れながら温泉を堪能。お風呂からあがり、晩御飯までに近くのセイコーマートで買ったビールで乾杯。私はYouTubeのサムネイル作りなどの作業。ハブちゃんは一寝入り。相当、疲れたようだ。
晩御飯の時間になり会場に行く。ブュッフェスタイルの晩御飯、大きな窓があり前には洞爺湖。ただ、暗いので余り良くわからない。御飯を食べていると花火が上がる。何故、男2人で温泉に入った後、ロマンチックな花火を見ているのだろうか?とお互い思っていただろう。
後、スマホの充電がなかったり、疲れ切っていたせいなのか、ホテルでの写真をほぼ撮ってない。

何の為に撮ったか覚えてない

それくらい疲れていたのだろう。もしくはそれくらい楽しんでいたのだろう。
いつの間にか寝ていた。
ハブちゃんは初めて来日した助っ人外国人の様なはしゃぎっぷりで何度も温泉に行っていた。
このはしゃぎっぷりに気付いていれば、2日目のハブちゃんのやらかしを防げていたはずだ。
2日目に続く


2021年10月28日10月29日 
59区、60区 長万部旭浜橋~登別駅
走者 ロンドンブーツ田村亮、ハブちゃん(歩子)
新国立競技場から長万部旭浜橋までの総距離1020.565㎞

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