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名前が無い。企画から1区

2020年8月9日、本当なら前日に東京オリンピックは閉会式を迎え、今日から新たなる東京が始まるはずでした。
8月7日に女子マラソン、8日に男子マラソンがある予定でした。今回のマラソン代表の選び方はとてもわかり易くショーアップされていたマラソングランドスラムも盛り上がり代表選手が決定した。なのでオリンピックが延期が決まった時は残念で仕方なかったです。

私は何度かフルマラソンを走った事がありますが数年前までは走るのが大嫌いな人でした。
しかし、今では走る楽しさを知った市民ランナーである。
NHKのランニング番組のMCをやらせて頂いた事がきっかけで、走る楽しさを知り、速くはないですが色々な大会で走って、楽しさも知りました。
沢山の大会やランニングイベントに参加したのですが、やはり1人で走るより、大会やイベントで走った方が何倍も楽しかった事も経験している。

しかし、新型コロナの世界的感染拡大の為にオリンピック延期が決定し、緊急事態宣言が発表され2020年3月くらいから、心が晴れない外出し辛い日々が何日も続き、8月に入っても、、、
そして今でも、人が密集する事は感染拡大の恐れもあるので避ける様に生活している。
そんな生活の中、運動不足解消の為、トレーニングジムにも行きにくい状況でもありランニングやウォーキングをする人が増えたと言うニュースを何度も目にした。
その様な人達はマラソン大会が開催されていれば、参加して運動不足解消の為だけではなくランニング自体が好きになる人が増えるのでは?と思った。
なので早く新型コロナがおさまって、ランニングイベントや大会が出来る様になれば良いな〜位にしか考えてなかった。
しかし、時間が経ってもコロナは収まる事なく停滞した時間が過ぎて行く。

その間にもランニングイベントやマラソン大会も中止の決定が次々と発表されていた。
ランニングするのにもマスクをするのが煩わしかったり、多数のランニング仲間と一緒に走るのもダメだし、大会もないし、ランニングに対するモチベーションが下がっていった。
その事をランニング仲間に相談したら、やめてはないがモチベーションは上がらないと口を揃えている。
そんな友人との会話やランニングする人が増えたニュース、わたし自身謹慎は明けたものの緊急事態宣言が出て、ステイホーム中、時間に余裕があったので、
自分、市民ランナーのモチベーションアップ、コロナ禍でランニングをはじめた人がもっと走る事が好きになるキッカケになる様なイベントが出来ないかを考える様になっていきました。

楽しめて危なくないルールを作る。気軽に参加出来る。 

曖昧なコンセプトではあるが、
このイベントは人から批難される様なイベントであってはいけない事だけは強く思っていた。

その時の私は世間から批難を浴びる事にビビる身体に仕上がっていました。

「芸人はそんな考えやったらアカンやろ!」と言う方もいると思います。
自分でもそう思う気持ちもあります。
しかし、私はもう記者会見をしたく無いのです。
記者会見がめっちゃ嫌いなのです。
記者会見がイヤなのです。
コンプライアンス、コンプライアンスなのです。
少し取り乱してしまいましたが、話を戻します。


少ないコンセプトだけが決まったまま、企画を進めていきました。
ランニングイベントを開催している友人に相談したら、バーチャルマラソンがあると教えてもらえたが、やはりリアルな大会の方が参加したいなぁ〜と思うのが本音だ。

今まであった大会をバーチャルにすると実際にやる方が良かったと私は感じてしまうのではないかなと思ったので、今まであったイベントではなく、0から作らないとダメだぞと思い、じっくり色々と考えていきました。
ある時、私の様な市民ランナーでも大会がなくなったりして、モチベーションを保つのが困難なのに
オリンピックマラソン代表に選ばれた選手はコースが東京から暑さ対策で札幌に変更になるし、さらに新型コロナで開催が延期になるしで、モチベーションやコンディションを保つのはメチャクチャ大変なんだろうなぁ〜とふと思った。
うん?元々東京オリンピックのマラソンのゴールになる予定だった新国立競技場からスタートして、コース変更でゴールになった札幌大通り公園までかなり距離はあるけどリレー方式でなら走る事は出来ないかな?
スタートもゴールもオリンピックのマラソンに関連しているので、勝手ながらマラソン代表の方々へのエールを込めて走る事になるんじゃないかな?と頭に浮かんだ。

これは今までにはないし、マラソン代表の方々へのエールを込めるランニングにしたいので、オリンピック延期中の今しか出来ない。
長距離をリレー方式で走りを繋げていく方法も駅伝の様で楽しい。
私の中でタスキを繋ぐ理由がしっかりと出来た様な気がした。

この考えを思い描いていた頃には市民ランナーのチカラでゴールまで行けるかどうかは分からないけど、やってみる価値はあるのでは?と思う様にもなっていました。

コロナ禍でも楽しめるランニングインベントにする事が大前提。
後はコロナ禍でのタスキの受け渡しをどうするか?
人との接触を無くさないと意味がない。
今の世の中は便利です。
実際にそこに居る証拠は写真で残す事が簡単に出来る。

ランナーがゴールした場所で写真を撮り、次のランナーが同じ場所からスタートする事でタスキの受け渡しは表現できる。良し。
どんどんルールが決まって行く。
実際にフルマラソンを数回走った私が言える事はオーバーペース、ペース配分をミスした後のゴールまでの残りのランニングがとにかく辛い。
ランニングを好きなって欲しいと言う思いがあって考えた企画なので、楽しかったを1番、大事にしたい。
辛い思いはこのイベントには要らないと思っていました。
なので無理なく楽しめるペース、距離。を自分自身で設定してもらう。
勿論、歩いたって良い。
距離が決まってないって事はコースもゴールも決まってないという事です。
そんなランニングイベントを自分は聞いた事が無かたので、何かを発見した様な高揚感があった。
実際にやったらどうなるの?と言う興味が止まらなくなっていた。
何か問題が出てくるかも知れないが、手探りで始める私のイベントらしくて良い。と言い聞かせて考えを膨らませて行きました。

大会がなくて、意外と何か走るキッカケを探している市民ランナーは多い様な気がしていたので、何人かはこの企画を面白がってくれるのでは?と言う淡い期待を持ちながら新国立競技場前にあったオリンピックのモニュメントと写真を撮り、私は走り出した。

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○8月9日
1区 ロンドンブーツ亮選手
新国立競技場〜上野西郷像 8.2km

新国立競技場からおおまかに北海道に向かうと言う思いで、走り出したものの、コースもゴール(次への中継ポイント)も決めないまま走っている。普段走っているコースでも無いしゴールも決めてないと不安になりペースが上がらない。
このままでは何やら気分が乗らないので信号待ちしている時にゴールを決める事にした。その時はすでに大まかに北東に進んでいてTOKYOドーム周辺にいた。夏だったので暑くなる前にゴールしておきたかったので、時間と残りの体力を考慮したら上野駅辺りが良い。
上野で一番に浮かんだのは西郷隆盛像。
ゴールは決まった。
ゴールが決まるとコースが決まる。自然と普段走ってる様なペースになり、まだ暑くなる前だった事もあり気持ち良く走り西郷隆盛像まで到着。
そこで写真を撮ってゴール。
電車に揺られながら、Twitterに上げる文を考えていた。
軽い気持ちで参加してみませんか?となる様なツイートの方が市民ランナーは走り易いだろうと思いその様なツイートを西郷隆盛像と一緒に撮った写真にアップした。
さて、どんな結果になるか分からないがこの企画はついに走り出した。



Twitterにアップしたら、反響はありました。
面白がってくれる方々や参加したいと言ってくれる方々、その中にハッシュタグを付けないと今後情報共有がしづらいですよ。とのアドバイスのツイートがあった。

そこで初めて、ハッシュタグで付ける名前を考えねば!となった。

そうなのです。
まだこの時点では名前は無かったのです。


バーチャル駅伝とは謳ってたのですが、ハッシュタグもロクに使いこなす事が出来てないSNSオンチの私はバーチャル駅伝と言う言葉がその時点で定着している言葉だったのかどうかを調べる術すら分からないので、ロンブー亮を頭に付ければ間違いなくオリジナルになるだろうと言う単純な発想の元
#ロンブー亮バーチャル駅伝
と言うとてもダサい名前を付けてしまいました。


初めてのタスキの受け渡しとなる2区にはぶのーずかΣ、るみなん夫妻選手が手を挙げてくれました。
そこで改めて
#ロンブー亮バーチャル駅伝
を付けてスタート、ゴールの自撮りをして下さい。と伝えしました。
ぶのーずかΣ、るみなん夫妻もこの企画には参加したいと思って立候補してくれたとは思いますが、まさかそんなダサい#名を自分のTwitterに打ち込む事は応募した時には書かれていなかったので、大変戸惑った事でしょう。


2区へ続く


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