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カウンセリングに通い始めて3年が経った話 【後編】

前回の続きです!
カウンセリングに通い始めて3年が経った話 【前編】はこちらから!

前回は大学3年生で良いカウンセラーに出会ったところまで書きました。今回はその続きです!


大学生としてカウンセリングに通った2年間

そんなわけでカウンセリングセンターに通い始めた私。就活のつらさや、バイトや課外活動を増やしすぎて自分を追い込んでしまうこと、またアメリカで外国人として生活することの大変さなど、本当にいろんな話をしました。

初回のセッションで感じた、どんな話でも寄り添って聞いてくれる、というスタンスはずっと変わらず、それに何度も救われました。と同時に、ただ受け止めるだけでなく、変えるべきことはきちんと指摘してくれたり、ダメな部分は叱ってくれるというところが、私にはすごく合っていたと思います。

2年間のカウンセリングで特に話すことが多かったのが、自分のスケジュールを忙しくしすぎてしまうという部分でした。それまでの私は、色々やるのは良いこと、ついていけない、疲れたと感じるのは自分の弱さだと信じていました。でも、それは違うと指摘され、ちゃんとバランスを見ながらやめるということも必要だということをカウンセリングの中で学びました。実際に何かをやめるということはあまりしなかったものの、きちんとNoと言う、というのは何度か実践し、少しづつ自信をつけられたかなと思います。

続けるか迷いながら通い続けた日々

効果を感じていたカウンセリングですが、続けるかどうかは常に迷いながら通っていました。大学のカウンセリングセンターなので全て無料で、金銭面の負担も一切なく、非常に助かっていたのですが、カウンセリングに頼りすぎてるのではないか、依存してしまっているのではないか、という不安が常にありました。
気づいたら次のカウンセリングではあの話をしよう、とか、何かつらいことがあるたびに、カウンセリングまであと○日、と考えている自分に危機感を覚えていました。カウンセリングに依存している、このままでは大学を卒業してカウンセリングがなくなった時に、自分で問題を解決できない、と。

それでも続けていたのは、コロナ禍での留学生活という状況で、誰かに相談していないととてもじゃないけど心身ともにもたないなという自覚があったからでした。大学のカウンセリングセンターは無料で、短期のカウンセリングのみ(長期的なサポートが必要な人は外部の機関を紹介されることもあるみたい)というのもあり、いつまで続けられるのかわからないという思いは持ちつつ、2週間に1回通い続けていました(大学のセンターは基本的に隔週で、それ以上の予約は取れないシステムでした)

そんな感じで大学3年生の間はカウンセリングを続けたのですが、大学4年生に進級して、一度、カウンセリングを中断することになりました。理由は単純で、年度と年度の間はセンターが開いてないから。そして、翌年も続けたい場合は、自動的に続けられるのではなく、また電話をかけなければいけなかったからです。

きちんとした「終わり」を迎えることなく、一度カウンセリングは終了。自分の中で依存の心配もあったため、4年生になってすぐには電話をかけませんでした。ただ、大学4年生の最初の1ヶ月で様々なことが起きてしまい、やはり難しそうと判断して、結局2ヶ月ほどで再び電話をかけ、カウンセリングを再開しました。大学卒業というゴールが見えていたので、あと何ヶ月だな、という目安を意識しながら、大学4年生の1年間もお世話になりました。

同時にお世話になったオンラインカウンセリング

ここまでは大学のカウンセリングセンターの話のみしてきましたが、実は同時期に、日本のオンラインカウンセリングサービスを利用して、日本語でもカウンセリングを何度か受けました。Noteで書いてる方も多いCotreeです。カウンセリングセンターに行く前に一度、行き始めてからも最初の1年は何度か併用して行っていました。当時は日本語の方が話すのが楽だと感じることが多かったのと、カウンセリングセンターは2週間、またはそれ以上期間が空いてしまうので、その間に話したい!って思った時に利用していました。ただ、何度も利用したもののなんとなく合わないかなと思うことが少しずつ増えたのと、日本語で説明できないことが増えたので、利用しなくなりました。ただ、Cotreeさんは、オンラインで家でカウンセリングが受けられるので、なかなかカウンセリングは敷居が高いという方にはすごくおすすめです!

そして社会人生活へ突入

そんなわけで、大学卒業まで2年弱カウンセリングセンターに通い続けました。大体2週間に1回、その期間どう過ごしていたかや、過去のつらい経験について話したりしていました。そして、大学卒業と同時にカウンセリングも卒業しました。大学のカウンセリングセンターは当然、在校生しか利用できないので、これで終わりだなと思っていました。

その後、母校に就職、しばらくは自力で社会人生活を頑張っていました。が、段々とつらいことが積み重なるようになりました。やはり異国の地での社会人生活ってすごく大変で、それに大学から社会人という変化も加わり、なかなか相談できる人もいなくて、、積み重なっていき、カウンセリングを考えるようになりました。

大学のカウンセリングセンターは学生しか利用できないのでどうしようか悩んだのですが、運よく、大学のカウンセリングセンターでお世話になっていた方は個人の事業も持っていて、徒歩圏内の場所でカウンセリングをしていたことがわかりました。とはいえ大学のサービスと違ってお金もかかります。かなり悩みましたが、どんどんと悩みが増えてきていたので、意を決してメールをしました。

アメリカと日本ではカウンセリングの捉え方が違うとよく言われますが、その一つが保険適用で、カウンセリングは、保険が適用されます。詳しくは書きませんが、そのお陰で、私もほとんど払わずにカウンセリングを受けられています。非常にありがたいです。

今のカウンセリングと、実感している効果

というわけで、そこからカウンセリングに通い始めて約1年が経ち、初めて大学のカウンセリングセンターの門戸を叩いてから約3年が経ちました。社会人になってからは週に1回のペースで通っています。次から次へと色々なことが起こる社会人生活で話すネタには尽きないので、今のところこのペースが合っているのかなと思います。

それだけ長く通っているというのは何も治っていないからなのか、進歩していないのでは、と思われるかもしれません。ただ、確実に変化は感じています。休むということに罪悪感を持つことが減ったこと、周りに相談したり頼ったりできるようになったこと。少しですが、変わったなって思います。

特に周りに頼ることは、今年度に入ってから格段にできるようになりました!
カウンセラーに、周りに相談しなさいと最初に言われた時は、カウンセリングで相談しているのに、他の人にもしなきゃいけないの?それならカウンセリングに来ている意味なくない?と思いました。ただ、カウンセラーは実際に私の仕事や私生活に関与するわけではなく、何か変化を起こしたいと思うなら、それは私にかかっています。そして、その過程では周りに相談するってすごく大事です。だから、しつこく言い続けてくれて本当に良かったなって思います。
最近では周りのいろんな人たちにもっと相談する、打ち明ける、ということができるようになりました。今週も仕事でトラブルが発生したのですが、周りの同僚何人もに助けてもらい、乗り切りました。そのお陰で落ち込むこともあまりなかったです!

また、カウンセリングに通ってもう1つ変化したのは、英語力でした。私は大学進学時点で英語でのコミュニケーションや勉強は特に問題ありませんでした。ただ、自分の内面・感情について話すこと、悩みを相談することは英語でしたことがあまりありませんでした。それがカウンセリングに通うようになって、英語で深い悩みの話や過去の話をするようになりました。そして、日々の英語にも変化が現れました。考え事が英語に変わったり、日記をつける言語も、小説を読んでて楽な言語も、英語に変わりました。自分の内面、感情をプロセスする言語が英語に切り替わったんだと思います。これは、予想もしていなかった変化でした。

ただ、言語よりも何よりも、日々経験することを、ジャッジせずに聞いてくれる人がいるということ、そして必要なら叱りもしつつ、見放さずに伴走してくれる人がいるということは本当に大きいことだなと思っています。外国人としてアメリカに住んで社会人生活を送るのは簡単なことではありません。その苦労をわかってくれる人に出会えたのは本当に大きいことだなと思います。

というわけで2回にわたって随分と長くなりましたが、カウンセリングについて書いてみました!
まだまだカウンセリングに抵抗がある、人とこのことについて話しにくい、と感じる人も多いと思います。ただ、アメリカでは前回も書いた通り、みんなカウンセリングについてとてもオープンです。
私のハウスメイト2人もカウンセリングに通っていると公言していて、1人なんてこの間、キッチンでオンラインカウンセリングを受けていました、、、(これはちょっとオープン過ぎ?と思いましたが)
私はそこまで周りにオープンにはしていなくて、まだまだスティグマや恥に支配されてしまうこともありますが、こうやってブログにすることで、自分のメンタルヘルスを大事にすることは恥ずかしいことではないよっていうのが伝わったら嬉しいです!

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