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【勉強法】成績が上がらない中高生の思い込み3選


苦手科目の演習をただ繰り返す

苦手科目がある場合、その科目を克服できれば大きな得点アップに繋がります。テストの点数を80点から90点にするより、30点から50点にする方が簡単だからです。

では、苦手科目を克服するためにどうすればいいでしょうか?
ここで大事になってくるのが演習内容です。

多くの中高生は、苦手科目があると今習っている範囲の演習を何度もやりがちです。しかし、今習っている範囲の苦手を克服しようにも、その前に習った内容を理解できていないので、結局よく分からない状態で演習するはめになります。

特に、積み重ねの科目である数学や英語では、土台となる基礎ができていないといくら先の勉強をしたところで歯が立ちません
因数分解ができないのに二次方程式は解けませんし、中学英語が理解できていないのに高校英語は分かる訳がありません。

苦手科目を克服するには、自分が分からなくなった箇所まで遡って勉強するようにしましょう。中学3年生で数学を克服したいなら、中学1,2年生の内容を十分に理解していることが必須なのです。
この作業を飛ばして、中学3年生の内容を演習していても、解説を読んで分かった気になっている状態が続いてしまいます

遠回りに思えるかもしれませんが、苦手科目は分からなくなった所まで戻って演習する。
それがたとえ小学生の内容であったとしてもです。これをやらない限り、いつまで経っても苦手科目は克服できません。


勉強は教えてもらうもの

勉強は先生に教えてもらうものだと思っていませんか?
最初は学校や塾で教えてもらうものですが、教えてもらうだけでは成績は上がりません

実は、勉強を人に教える方が成績は上がるのです。人に教えるには、自分が十分に内容を理解していなければいけません。また、教えた人からの質問にも答える必要があります。
つまり、人に勉強を教えることで頭の中が整理されて、理解が深まるのです。

これは、スポーツでも同じだと思います。
部活動で1年生の時は先輩から教えてもらうことばかりですが、2年生になると1年生に教える機会が出てきます。
後輩に教えていると、だんだんと自分が上手くなってきたと感じませんか?
これは、自分が上手いと後輩から思われたいから練習するというのもあるでしょうし、教えているうちにコツや勘所が分かってくるというのも理由としてあります。

勉強でも、アウトプットとして問題演習をするのはもちろん重要ですが、成績を上げるために友達に勉強を教えてみましょう
教える相手が近くにいなければ、自分の頭の中で自分に説明する方法がおススメです。この方法であればいつでもどこでも一人でも効果的なアウトプットができます。


「偏差値20アップした勉強法」

SNSやネットで「偏差値が20アップした勉強法」や「東大に現役合格する勉強法」などを見かけたことはないでしょうか?
成績に悩んでいる中高生であれば、誰もが成績を上げたいでしょうし、志望校に合格したいはずです。そんな時、劇的に成績が伸びる勉強法を目にすれば、それを信じて勉強してみる人がいるのは致し方ありません。

ですが、よく考えてみて下さい。
「誰でも偏差値20上がる勉強法」があるとすれば、そんな勉強法はとっくに有名になっていますし、学校でも塾でも全員に教えてくれるはず

そうではないということは、「偏差値20上がる勉強法」は全員に使えるものではなく、成績が上がる人もいれば上がらない人もいるということです。
一つ言えるのは、張本人はその勉強法で成績が上がったというだけです。

塾長も、様々な勉強法をコラムで紹介しています。
ただ、その勉強法が万人に通用するとは思ってはいません。

勉強法には必ず合う合わないがあります
「成績が上がる勉強法」を鵜吞みにして同じように勉強するのではなく、自分なりにアレンジしてみたり、合わないと思ったら違う勉強法を試してみるべきです。

勉強する一人一人の性格も違えば、学力も違います。
環境や目標も大きく異なっているのに、みんなが同じ勉強法で良いわけがありません。
一人一人に合った勉強法を見つけてみて下さい

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