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算数・数学はじめの一歩

意図せず某ボクシング漫画と被ってしまった。

普段は目の前の1人に対して話すことが多いもんだから、文になると戸惑ってしまうな。

この拙い文章を読んでくれるあなたの人生に、ほんの少しだけでも役立てばいいと思います。出来たら愛してください。



今日は式の話をしましょう。式は簡単です。基本は4つしかないから。

今さらですけど、算数で使う式には何がありますか?そうです。たす、ひく、かける、わるの4種類ですね。

では、それぞれの式は何を意味しているのでしょうか。例えば足し算です。「5+3」という式を考えてみましょう。「5+3」の意味は?と聞かれたら

・5個リンゴがあって、3個増える(貰う)
・5mの棒と3mの棒を合わせた長さ



色々出てきますね。

それらは「具体物」と呼ばれるもので、頭の中の処理としては全て「5+3」と認識されているはずです。

なのでそれら全てをまとめた文として、
「5に3を足す」
とでも呼んでおきましょう。これがいわゆる抽象化と呼ばれるもので、数学への第一歩です(タイトル回収)。

最後に「5+3」を図で表しておきましょう。これはリンゴなら○、棒なら直線(厳密には線分)で表しますが、こちらも先程同様抽象化しておきます。

リンゴだろうが棒だろうが、「5に3を足す」という作業を共通の図で表すのです。そのためには新しい道具である「数直線」というものを使います。

左右にどこまでも続く直線上の1点に「0」という基準となる点を取り、そこから同じ長さずつ点を打ちます。右に行くときは+(プラス)、左に行くときは-(マイナス)という記号(符号といいます)をつけ、後はみなさんお馴染みの数字を用いて場所を表します。-3であれば、「0から左に3つ進んだ場所」です。

さて、準備も整ったので5に3を足していきましょう。

まず5はどこにありますか?0から右に5つ進んだところですね。あとは3を足すだけです。

そう言えば皆さん自然と、5からさらに3つ進むのではないでしょうか。これが自然に出来れば優秀です。「3を足す」とは、「右に3つ進むこと」と同じだと理解しているのです。

そしてさらに言えば、「5」は数直線における「場所」、「+3」は「(右に3つ進む)操作」であることを区別しているのです。素晴らしい。

さて、それではまとめておきましょう。今日話したのは

・5+3という式について、日本語と数直線で表す

ということでした。一つだけ数学の記号を用いて表すなら


     式⇔日本語⇔図(数直線)

とでもなるでしょう。⇔は「同値」と読み、この記号の両側にあるものは同じ意味ですよ、書き方が違うだけですよ。と捉えてもらいたいです。


長くなりましたがここまでにしましょう。みなさんなら自然と「じゃあ引き算も同じでは…?」と思っているでしょう。なので次回はかけ算から話を進めます。お疲れ様でした。

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