分数の性質

じゃあ今日は分数の性質について話をしましょう。早速下の図をご覧ください。

はい、これが1/2です。ケーキ(ピザでも可)を「2等分したうちの1つ」ですね。誰が見ても1/2です。

ここでポイントとなるのは、「何を2等分したか」です。何を、と言ってもケーキかピザかが問題になっているわけではありません。

”数量として、ケーキなら1ホール、ピザなら1枚が丸々ある状態を考えて”、それを2等分しているのです。

分数が苦手な人はここがズレている場合が多いです。1/2と聞いた時、ケーキやピザが「2つあるうちの1つ」を想像してしまうのです。

たしかにそれも1/2と言えるのですが、それは一旦置いておきましょう。まず分数を見た時には即座に「1ホールのケーキ(もしくは1枚のピザ)」を想像するのです。

そうしてから次の図を見てみましょう。

はい、2/4です。今度は4等分してみました。下手じゃない。

斜線部分があなたの分だとして、1/2と2/4を比較してみましょう。私は優しいので並べて書いてみました。こちらです。

また上手な絵ですね、とても上手です。

さて、あなたの食べられる量に違いはあるでしょうか?
そう、ないですね。切り方が違っても、結局食べられる量は同じです。
これを算数では1/2=2/4と表します。

これってたまたまなんでしょうか?例えば6等分や8等分、なんなら100等分した時、食べる量を変えないためにはそれぞれ何個持ってくれば良いのでしょう。

そうです、6等分なら3個、8等分なら4個、100等分なら50個持ってくれば良いのです。

これを算数用語である式を使って表すと

1/2=2/4=3/6

となります。この式を眺めてみると、「分母と分子に同じ数をかけたり割ったりしても、全て同じ量を表す」ことがお分かりでしょうか。

これが分数の性質です。特に「分母と分子を同じ数で割ること」を、算数では約分、と呼びます。

既に786文字も喋ってしまったので、今日はこの辺にしましょう。お疲れ様でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?