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心に刺さる文章力×マーケで、自分の人生を2倍にする。

僕の残業時間は月約5時間。1日当たり約15分。

世の中の総合職の中では、かなり短い方なんじゃないかと自負している。早く帰りたいので、どうすれば早く帰れるのかよく考える。

その方法の1つが、文章である。

0.文章力×マーケで人生を2倍にする

僕の本業はコンテンツマーケティング。記事を書いて、誰かが読んでくれることで、収益が入る仕組みである。

つまり、僕ではない”記事”が、自分の代わりに働いて、誰かの役に立って、収益を運んでくれるのだ。

分身、りょんくん。

また僕には、分身である「りょんくん」がいる。彼は、noteという媒体を通して、インターン生にwebマーケティングを教えてくれるし、上司に僕の考えを伝えてくれる。

「りょんくん」はそれ以外にも知らない人に僕の人格を紹介してくれて、プライベートで僕と会う人を見つけてきてくれるし、たまにはNewsPicksに載って、称賛されたり、叩かれたりされつつも世の中の役に立っているらしい。

つまり、僕の分身が僕の代わりに仕事をしてくれることで、僕が働く時間が減っている。そうして、生身の自分と、分身の2人で活動すると、人生を2倍にすることができるのだ。

自分の分身で仕事をする

例えば採用の仕事、無限に時間があれば、候補者を勧誘して、応募者を面接すればいいんだけど、そんな時間はない。そんな時に、自分の分身が会社の魅力を紹介して、勝手に会社に合う人を連れてきてくれれば、ずっと楽になる。

例えば営業の仕事、無限に時間があれば、テレアポなり飛び込み営業をして当たるまで待てばいいんだけど、そんな時間はない。そんな時に、自分の分身が商品の魅力を紹介して、勝手に見込み客を連れれば、後は細かいすり合わせを行うだけだ。

分身に、お金も知名度もいらない

で、今の世の中、本当にいい会社、いい商品なら、勝手に広まってくれる時代だ。証拠に、お金も知名度もない僕のnoteは、3日で1万が読んでくれた。

ただ、ある程度の「型」がないと、文章で心を動かすのは難しい。99%のコンテンツは、日の目を見ることがなく、消えてしまっている。

「りょんくん」が「型」を考えてみました

そこで、今日は僕の分身である「りょんくん」の頭の中を公開し、心を動かす文章について、構造的に考察します。下記の5STEPで進めます。

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WHO→WHAT→HOWのマーケティングフレームワークを用いていますが、これについては下記書籍に書いてあります。


1.誰のどんな悩みを解決するか?

人間は怠惰な生き物なので、不満を持っていないと動かない。

あー、最高だなあ。会社大好き。でもさ、もっと最高になりてえよな。転職しよ。

なんてならないのである。

悩みを解消するために人が動く

なので、基本的に文章を書くときは、誰のどんな悩みを解決できるかを軸に考えるといい。参考までに例を挙げておく。

りょんnote「初めてマーケ」
→不安だから勉強したいけどやり方分からん
→部下に直接マーケを教える時間が取れない
よくあるサークル
→気の合う友人が欲しいけどコミュ障だしな
よくある無名のベンチャー
→働くのが憂鬱で仕方ない、就活イヤだ

意外と、この辺の設計って大切で、僕の狙い通り、「りょんくん」は人知れず上司の変わりにマーケティングを教えてくれているみたいだ。


2.解決した先の夢物語を描こう

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ただ、悩みがあっても、中々動かないのが人間である。

あまり満たされないし、転職してえな。でも大きな不満もないし、面倒くさいし、まあこのままでいっか。

となるのが人間の性である。これを変えるのは、欲求を刺激するしかなくて、

え、A社に転職したら、スキルも付いて、定時に帰れて、給料が上がって、美味しい物食べ放題ってマジ?しかも社員が美人ばっかりってマジ?しかも、拡大中で大量募集中だから俺でも行ける…?

くらいまで、認知が変わると、人は大体動くようになる。それくらいに、3大欲求は侮れない。悩める人にとっての夢物語を鮮明に描くことで、人の行動を喚起できるということだ。

機能的価値に留まらない情緒的価値を

ここで大切なのが、論理(機能的価値)でなく、感情(情緒的価値)に訴えかけることである。

弊社は成長市場で、今弊社に入って努力すれば、確実に市長価値が高まってお金を稼ぐことができるから、弊社に入って成長し、20代のうちに突き抜けるべきだ。

みたいなことを言われても、

理屈は分かるけど、、、めんどくせえ!

と終わってしまう。

俺と付き合えば、褒め上手を活かして、あなたの心は満たされ、経済的にも安定した生活を送ることができる。付き合ってくれ!

と言われても。うーんとなるだろう。

人が本当に求めているものは、感情面での充足だ。

(基本的欲求については、このnoteで)

「りょんくん」が「初めてマーケnote」で伝えたかった情緒的価値は、

このnoteに従って勉強していれば、確実にマーケティングのスキルが上がりそう!しかも、本を読むだけだから、自分にもできそう!

という安心感なのである。

断じて、「マーケティングを基礎から学べる」なんて機能的価値ではない。


3.超主観で壁を考える

しかし、物事はそんな簡単ではない。

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悩み:恋人いない歴=年齢
夢物語:誰でも恋人ができてイチャラブできる

例えば、上記のような設計をして、

ヨシっ、そしたら、「恋人いない歴=年齢のあなたでも、簡単に恋人ができて、イチャラブできる方法」ってタイトルで記事を書こう!

と考えてみる。

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この場合、読者が本当に彼女いない歴=年齢だったら、

そんな美味い話ある訳ねだろボケェ!どうせ清潔感とか、聞き上手とか、褒めるとか、そんな一般論ばかりだろ!*ただしイケメンに限るな。ボケェ!

みたいな壁を感じて、全く心に刺さらないことが推測される。世の中の記事の97%くらいは、大体こんな感じである。

自分だったら、でツッコミをしまくる

それなので、「正直自分だったらこう感じてしまうなあ」という壁を素直に感じることが非常に大切である。

ベンチャー企業の採用広報だと、「やりがい」「成長」「雰囲気の良さ」みたいな感じで、伝えているが、そういうありふれたキーワードを見た時に、読者視点で何を感じるか。

そういう目線で、冷静なツッコミをし続けて、「悩み」と「夢物語」の間にある「壁」が何かを探究し続けることで、刺さらない要因1つ1つ消していく必要がある。

観察とヒアリングで人を知る

さらに、何となくの主観に限界があるので、

・自分もたくさんの記事を読んでみる
・記事を読んでもらった反応を見る
・実際に色んな人と対話する

ことで、主観を磨くと、より精度が上がる。僕は記事や本を読んで頭に入らない時は、その壁を反面教師として役立てているが、こればかりは自分が経験をしていないと分からないことも多い。

自分も実際に体験して壁にぶつかってみる。それでも分からないなら、他の人と話して色んな価値観を知る。そうやって、感覚を磨くことが、ライティング力、マーケティング力を鍛える近道だ。


4.壁を破壊する

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多くの人が、多くの記事や商品、企業に対して、この「壁」を感じている。それなので、心を動かすのは意外と簡単で、

壁を破壊する

ことに尽きるのだ。これが上手くいくと、

アアッ~!欲しかったのはこういうのなんだよ!よく分かってんじゃん!大好き!

って人の心は動く。ここが1番の肝である。

7STEPマーケの事例

初めてバズった7STEPマーケはまさにこの「壁」をぶち壊すことを意識して書いた記事である。

悩み:結局マーケって何なのか分からない
夢物語:マーケを理解することで自信が付く

に対して、壁はこんな感じと推測した。

すごい人は、目的志向が大切とか、遊ぶことが大切とか、インサイトを考えることが大切っていうけど、そんなの分かってるし、分かってるけど、それだけで本当に結果出るの?

要するに、抽象度が高くて、真似できないし、大切だって言われても全体像が分からないから、納得もできないということだ。

その壁に対して、僕は、

・全体像を示すことで安心させる
・すぐ実行できるように理論でまとめる

という方法で解決を図った。

前述のモテの例でも同様で、

「清潔感があって、聞き上手で、褒め上手だけどモテない」壁にぶつかっている人たちに対して、「誠実だけじゃモテない理由を恋愛工学で解明する」って記事があったら需要はあるはずだ。
「そもそも、聞き上手、褒め上手を意識しすぎて疲れてしまう」壁にぶつかっている人たちに対しては、「自然体で接しながも好感度を上げるコツ」って記事があったら需要はあるはずだ。

*そんな方法があるのかは知りません

このようにして、「壁」の破壊を意識するだけで、小説家のような文章力がなくても心に刺さる文章は書けるはずだし、実際にそれができていない記事がほとんどであるように思う。


5.伝わる文章のコツ

「悩みを夢物語に変える壁の破壊」ができる設計ができたら、後は文章の書き方とデザインを工夫してそれを伝えるだけだ。

*ちなみに文章である必要はありません。動画でも、SNSでも、対面営業でも。この「悩みを夢物語に変える壁の破壊」は普遍的な技になるはずです。

書き言葉より話し言葉

2章。イチブ引用。

ただ、悩みがあっても、中々動かないのが人間の性だ。これを変えるのは、欲求を刺激して、認知を変えることだ。それで人は大体動くようになる。それくらいに、3大欲求は侮れない。悩める人にとっての夢物語を鮮明に描くことで、人の行動を喚起できるということだ。

いやいやいや、意味分からんわ!

となるはず。読みやすい文章とは、ムズカシイ書き言葉だけを用いず、具体的な話し言葉が混じった文章である。

上記の「いやいやいや、意味分からんわ!」のように、読者の感情と、書き手が感じて欲しい感情をすり合わせたり、具体的な事例で、情景を思い浮かべてもらうことで納得感が増す。

あるある共感が読み手を加速させる

あまり満たされないし、転職してえな。でも大きな不満もないし、面倒くさいし、まあこのままでいっか。

なので、2章では具体的な情景が思い浮かぶ例をセットにしている。転職うんうんでなく、

受験勉強しなきゃいけないのは分かってるけど、しなくても死ぬわけじゃないし、まあこのままでいっか。

のように、恐らく誰もが感じたことのある感情を添えることで、「悩みがあっても、中々動かないのが人間の性」が理解できるようになる。

美しいより分かりやすいデザイン

後は、最低限のデザインに気を遣うのみだ。

①具体例

②伝えたい要点(必ずスマホ画面で1行に)

③全体像の分かる画像

等を織り交ぜることで、読んでもらう工夫をしている。長い文章はそれだけで、面倒くさくなり、読んでもらえなくなる。

文章で大切なのは、論理構成の正しさでなく、感情設計の正しさであり、デザインだ。

頭のいい人の書いた正しい文章は、誰も理解できない。高校生でも分かるような読みやすくて、共感できる文章が、心に刺さる文章だ。


6.おまけ

このnoteもね。

~悩み~
目の前の仕事が手一杯で大変。特に自分がいないとできない仕事が多い。本当は話すの疲れるからwebで解決すればいいんだけど。
~夢物語~
webで記事を書いただけで、自分がいなくても仕事が回って定時に帰れる!しかも自分が無理に営業とか、説明会とか、しなくていいから精神的にも楽。
~壁~
そもそも文章なんて書いたことないしな。文章の書き方を調べても、正しい日本語とかSEO対策ばかりで、そんなんで心に刺さる文章が書ける気がしない。マーケティングとライティングの視点が混じった発信方法は全然分からない。
~攻略法~
全体設計の仕方が分かるし、そもそもこのnote自体が1つのフレームワークを用いた文章になっているから、そのまま真似すれば慣れてなくても文章を書ける。

って感じでね。たまに、「面白いプレゼンの仕方」ってプレゼンが、超論理的で面白くなかったりするので。こういうのは、文章そのもので体現しないと、伝わらないと思ってます。

おわり

最後まで読んでいただきありがとうございました~!

より多くの人に読んでもらうための集客方法とかは、触れられていない(得意分野でない)のですが、大前提、文章そのものの質は絶対大切だと思うので、参考にしていただければ幸いです。

より、ライティング力に特化して勉強したい方は、こちらの書籍がおすすめです。やや難しめですが、僕もこの原則に用いて文章を作ることが多いです。

noteを通して、考えの近い人と効率よく繋がりたいなとも思っているので、こちらも見ていただけると嬉しいです!

文章で分身を作るって考えが少しでも伝わったら、すごく喜びます!久しぶりに気合入れて書いたので、反応くれるとさらにすごく喜びます!改めて、ありがとうございました。

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