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人材派遣営業から飛び込みとテレアポがなくならないのはなぜか?

こんにちはー!
今日のnoteは「人材派遣営業から飛び込みとテレアポがなくならないのはなぜか?」というお話です。


令和という時代に飛び込み・・・?

人材派遣営業の世界では、いまだに飛び込みやテレアポという営業手法が残っています。(飛び込みはコロナ禍では減りました)
新卒で入社した方なんかは、最初は「今時、飛び込み・・・?」と驚いたという方も多いと聞くこともあります。
今日は、人材派遣営業に飛び込みやテレアポがなくならない理由をお話しし、次回、そこから脱却するにはどうしたらいいか?をお話しします。


飛び込みやテレアポがなくならない理由3選

飛び込みやテレアポがなくならない理由は大きく3つあります。

①必要なタイミングが急にやってくる

まず、1つめは「必要なタイミングが急にやってくる」ということです。
人材派遣のニーズが発生するというのは、
・急に人員が必要になったとき
・すでに稼働中の派遣スタッフが辞めるとき
などです。
これらは基本的に企業の計画通りというわけにはいかず、中途採用や新卒採用と異なり、派遣のメリットを最大限活かしているともいえるニーズです。
派遣が派遣である人員配置が迅速であるがゆえに?、ニーズは急に発生するのです。

なので、この時期にこのようにアプローチすると良いという方程式は成立しにくく、飛び込みやテレアポによる人海戦術が重宝されがちになってしまいます。

②サービスが差別化されていない

2つめは「サービスが差別化されていない」ことです。
以前も何かのタイミングでお話ししましたが、人材派遣は多くの場面で複数の会社に発注されることがあります。たとえ、必要な人工にんくは1名分の派遣契約でも。
それはひとえに、派遣先企業から見て派遣サービスは各社同じようなもので、同じ単価ならどのような派遣労働者スタッフが来るのか?のほうが大事ということを意味しています。

派遣会社は各社差別化に懸命ですが、労働者派遣法によって細かく定義されている人材派遣というサービスは他の自由度の高いサービスと比較すると差別化がしにくいかもしれません。
少なくとも派遣先から見て大きな違いを感じてもらうことが出来ていないからこそ、複数の会社に発注する商慣習が残っているわけです。

同じ内容で依頼するだけなので発注のコストがそこまでかからないことを考えると、深い関係を築けていなくてもタイミングさえ合えば発注していただける可能性が高く、飛び込みやテレアポでひたすら接点を持つ営業スタイルの効率が高くなりがちだったりします。


③薄利多売

3つめは「薄利多売」であることです。

派遣協会HPより

↑は派遣協会のホームーページからの引用です。(何か見やすくなったな…)
もっと高い会社もたくさんありますが、派遣というサービスの営業利益は1-2%と言われています。

・・・・気の利いた投資のほうが儲かりそうですね。
そうなんです。
多くの派遣事業所が存在したが故の競争、法律により基本的に仕組みが一律であることで低付加価値になりがち(脱却したい!)、社会性と営利性のバランス、法律による制限や取り組みが法改正により後から付加されがちなどの理由もあり、人材派遣は薄利多売な構造になってしまっています。

個人的には儲かりすぎるとGAFA的な勢力が参入してきて労働市場が荒れる(気がする)ので、必ずしもネガティブなことだとは思っていないですが、この構造により、新たな案件の獲得のための投資はにしくくなっている現状があります。

ただでさえ、少子高齢化、大学進学率の向上と高卒労働者の減少、女性の大学進学率の向上、産休育休の取得率向上などなどの影響で派遣スタッフの採用は激化しており、採用コストが上がっています。

すでに派遣サービスを提供するために雇っている従業員に時間を捻出させることができ、初期投資はほぼ必要ではない、飛び込み営業やテレアポというコストの低い営業手法が採用されるのは自然なことだと思います。


最後に

今日は「人材派遣営業から飛び込みとテレアポがなくならないのはなぜか?」というテーマで、人材派遣営業において飛び込みとテレアポがなくならい理由を3つお話ししました。
他にも、飛び込みやテレアポという営業手法を採用する理由はたくさんあります。飛び込みやテレアポじゃないと届かない顧客というものが確実に存在するのです。
また、Webマーケティング、SNSマーケティング、セミナー営業など、営業手法も多角化されて行っています。インサイドセールスやフィールドセールスに役割を分けるような会社もあります。
ただ、そんな中でも比較的根強く飛び込みやテレアポという営業手法が採用されがちな業界の構造をお話したつもりです。

人材派遣営業のマネージャーとして10年近く仕事していて思うのは、飛び込みやテレアポというのはマネジメント側の負担は少ない(今日紹介したように、低コストで低リスク)代わりに、メンバー側の精神的負担は大きい(断られるのツラい)よなぁということです。

次回は、このマネジメント側のメリットは活かしつつ、精神的な負担を低く飛び込みやテレアポを行っていく方法についてお話しします。

では、また!



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