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天尊に倣う

 聖天様は正々堂々としたことを御好みになります。大日如来の御化身ですから、その遍照の徳をもって衆生に臨まれ、太陽が差別なくすべてを照らすように御徳を下賜されます。それを受ける者も基本は、その御姿を見倣って明るい太陽のような気持ちで、心地光明を心掛けることが、天尊に愛でられるコツ。

 逆に精神が陰々としていては、御徳を十二分に受け取ることが難しくなります。人間は誰しも常時明るくという訳にも行きませんが、天尊の御加護を得て出来るだけ明澄な心に持っていくように努めることが肝要。そうして藻掻いていると天尊がスッと手を差し伸べて下さいます。

 こうした天尊のお嫌いになるのは、陰口です。どんな些細なことでも陰で悪く言うことは、天尊の御機嫌を損ないます。陰口は何の生産性もない、マイナスしか生じない愚昧な行為です。SNSなどで発信する行為も含まれますので、聖天信者はよくよく気を付けることおです。聖天信者には天尊の御眷属がついて見守っていますが、御眷属は悪い言い方で常随魔と呼称されるように、どんな行動も見ています。

 天尊は御佛の御化身なのですが、御眷属の中でも下の方は前述のように常随魔ですので、邪な精神も強い面があります。故に邪まに溺れ、我利我利亡者になると、その邪なる部分に感応して引きずり込まれる恐れもあります。ネット上の誹謗中傷もその輪に入ってしまうと、夫れが持つ「場」の支配を受けて、常随魔に魅入られることになりますので、要注意です。

 聖天寺院でも、陰口やいじわるが蔓延している場面に遭遇することもあります。天尊が御嫌いになる言動をしつつ、形だけ信心を整えていても余り意味はないように思います。聖天信者は天尊に倣って太陽の如く誰でも照らし、周囲を明るくする心掛けをして欲しいものです。合掌

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