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最低限持ち合わせておきたいもの

こんにちは。

青山にてフリーランス美容師をやっております加藤亮平と申します。

年齢を重ねるにつれて人から怒られることや注意・指摘される機会というのは減ってくるかと思います。

どちらかといえばその逆で、年を重ねキャリアを重ねることで何なら怒ったり注意をする側に回らなければいけない人の方が増えてきますよね?

指摘や注意というのはその本質の向かうべきところは同じではあるものの、伝え方やその時の空気作り、双方の温度感にかなりの差があるように思います。

⬛️同じ本質でありながら違う方向性

例えば、
「〇〇をやめてください!」

っていうのと
「〇〇より△△にしてみたら?」

では、〇〇が良くないからやめようという本質は同じであるものの、△△という別のアクションを提案することで相手にその決定権を委ねます。

そうすると言われた側としては自分の意思決定が大前提にあるので感情の向く方向が変わってきます。

なのでそこまでの精神的な負担はないはず。


もちろん役職や立場のある人であればズバッと言わなければいけない場面もあると思いますが、そうではない人や場面であるならちょっとだけ一工夫したほうが相手にとって優しいよなぁと。

⬛️とはいえイラっとするよね。

そうは言ったものの正直なところ、年齢関係なく人から注意されることというのは時間が経てば「そうだよな」と冷静な判断により気付けはするものの、瞬間的な感情の内訳には多少なりとも「イラっ!」が含まれている気がします。
(ほんと言われた瞬間の瞬間の話)

その一瞬の尖った感情っていうのは必要な場合もあるかもしれませんが、大概の場合精神衛生上なくてもいいのかなと思います。笑


指摘を含めた注意喚起等々というのその規模感にもよりますが大なり小なり熱量と体力を使います。

これは言う方も言われる方も。


であればいろんなバランスを壊さないベストな方法って何だろうと考えると思うのですが、つまるところ一番はいいのは言わない・言われない関係性を築くことに尽きる気がします。

⬛️じゃあどうするのか?

言う言わない関係性を構築する方法。

おそらくこれって結構難しいことだと思うんですが、大前提として言われる方より言う側(伝えたい側)が最低限優しさを持っておくことでクリアできると思うんです。

簡単に言うと、言葉で伝えなくても相手が正しい方向に自発的に主体性を持ってシフトしていけるような環境や仕組みをオペレーションしてあげるということ。

お互いの感情に対して双方が気遣いをしないでいいような関係性というのはすごく理想的だなと思います。


相手の感情に気を遣うことはもちろん大事です。

気を遣うと言う表現が正しいかわかりませんがそもそも優しさが標準装備されている場合「気をつかわなきゃ」という感情さえおこらないはず。

⬛️言葉にしなくていい優しさ

指摘や注意から少し話はずれてしまうかもしれませんが、年上と年下の関係性で成り立つコミュニティの中において年上の人が年下の人によく言うこれ。


「年齢なんて気にしなくていいよ」


これは一見、相手を思った優しさらから出た言葉のようですが、僕はどちらかというと年上のポジショントークというか、もっといえば年上がぶん回す老害の一つのように感じます。

例えば自分より年下の人に同じことを言われたらどう思いますか?

そもそも年下の人が年上の人に対して振りかざしやすいフレーズではないですよね?

僕は年上の人にこう言われたら萎縮してしまうし、裏を返せばこの人は年齢を気にしているんだなと感じてしまいます。(もうひねくれてる笑)


であればこう言いたい時に持ち合わせておくべき優しさとしては、「年は気にしないで」ということを言葉で伝えるのではなく、気にしなくてもいいような雰囲気や空気感を作り相手に感じてもらうことだと思います。

これが一番スマートだしスムーズ。


⬛️言葉よりも本気なLAL…

言葉で伝えることは大事だと思います。

言わなきゃわからないこともたくさんあります。


とはいえ最大限の優しさというのは指摘や注意で相手に気づきを与えたり選択の幅を広げることだけじゃなく、自然とその方向に感情が傾くような環境を整えてあげるということも一つの方法なのかな思います。


相手を気遣っているつもりでもうっかり年上のポジショントークをぶん回している可能性はないですか?

提案を含んだ指摘をしているつもりがもっとスマートな方法があるかもしれません。

指摘や注意を含め相手の感情に寄り添う優しさを持ち合わせることがコミュニケーションを取る上で必要なのでは、と思います。


簡単そうで難しい、言葉よりも本気な優しさでした。




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