やりたいことと最終目的地を切り分ける
こんにちは。
フリーランスとして美容師をやっております加藤と申します。
私ごとではありますが、今年でフリーランスという働き方を選んで8年目になります。
"自分らしい働き方"というキラキラとした響きに憧れ、8年目の今尚そんな新しい価値を見出そうと奮闘し続ける日々を送っています。
そんな僕なりの働き方を模索する中、全国各地のフリーランス美容師さんが集まれる場所があればいいな・・・というフワッとした感情から【SHARE FO(u)R YOU】というオンラインコミュニティを作らせていただきました。
一人で頑張っていると行き詰ってしまうときがあります。
そんな時、相談を受けたりヒントをあげたり「頑張って!」と肩をポンと叩いてくれる人がいるだけで助かることがあるんです。
このコミュニティはオンライン版美容室のバックルーム的な感じになればいいなと思っていて、SHARE FO(u)R YOUの存在意義はこの8年間、僕自身が実際にたくさんの人に支えられ・助けられた経験に基づいています。
■コミュニティの必要性
僕らのような働き方の魅力は、自由な時間が手に入ることだったり収入が増える可能性があることなんて言われます。
ですが数年経験してみて感じる一番の魅力は、年齢やキャリアが関係く、みんなが横一線の関係性でいることができるということです。
向かい合って対立し合うのではなく、横に並んでみんなで前に進んでいくことができる。
当然そのスピードは人それぞれです。
前を先に行く人の中には、たまに後ろを振り返って手を引っ張ってくれる人もいたり。
少し遅れをとる人の中には後ろから「ちょっと待ってー!」と声をかける人がいてみたり。
これは向かい合う対立関係だと成り立ちません。
一昔前のバチバチな関係でなく、近い距離感で横に並んで進んでいける誰かの存在は必要だと思っています。
そんな誰かと出会うためのきっかけがコミュニティです。
おそらく今フリーランスで美容師をされている方の中には既にこういう相手がいたり、絶賛探し中の方もいるかもしれません。
きっとこの必要性や重要性は一人になってみてから気づいた人も多くいるはずです。
誰かに出会うにはどうすればいいか、一人だけど独りにならないためにはど
うすればいいか。
コミュニティの存在はだとそんな課題を解決してくれるはずです。
■自分らしく働くとは?
少し話は脱線してしまいましたが、そもそも自分らしく働くというのはどういうことなのかを考えてみたいと思います。
当然これは人によって捉え方が違うはずです。
自分らしくという名前の通り、”らしさ”というのは個人の価値観に左右されるものなので正解や不正解の本人にしかわかりません。
逆をいうと自分の価値観や正義と反する選択は自分らしいとは言えないはずです。
とはいえこの自分らしさを選ぶ上で、前提条件として注意しなければいけないことがあると僕は思っています。
それはやりたいことと最終目的地は切り分けて考えなければいけないということです。
この言葉を聞くとどんなイメージでしょうか?
直感的なイメージとしては、自分らしい働き方=やりたいことをやりたいようにやる、だと思います。
僕自身やりたいことをやりたいようにできる、自分が決定権を持ち自分で舵取りをする働き方に憧れました。
ただこのやりたいことをやるというのは自由度が高く魅力的に感じる部分でもあるのですが、やりたいことをやりたいようにやるだけだとつまづいてしまう瞬間があります。
「これって何の為にやっているんだっけ?」
実際僕もこの8年間、何度もこう思う場面がありました。
やったその先のゴールをどこに設定するのかによって選択をする上での基準というのは変わります。
重要なのは自分の価値観で選んだものを実行することでどこを目指すのかであり、自分らしい働き方にはまず初めにゴール設定をしなければいけないんです。
■例えば集客において考えてみる
個人のタスクで厄介なのが集客です。
サロンワークはもちろんですが集客だって100%で取り組まなければなりません。
(それ以外でもやらなきゃいけないことは鬼のようにあります。)
例えば僕は髪や頭皮に悩む男性の向けたブログコンテンツを作り、そこを入り口として集客に繋げるという方法を選びました。
順番としては髪や頭皮にお悩みの男性に来店していただくという目的を決め、その為にお悩み解決ブログを発信するという方法を選びました。
今度はこの順番を逆にしてみます。
例えばインスタという発信媒体を選んだものの、どんな画像や動画を投稿したらいいのかわからないという方がいたとします。
(一旦アルゴリズムとかは置いといて)
髪型なのか、カラーなのか、ヘアケアなのか。
対象としてどんなお客様に来ていただきたいのかを明確にしていないと、伝えなければいけないこと、何を発信したらいいかわからなくなります。
目的地を決めずに交通手段を先に決めてしまうとそこまでたどり着くには時間がかかってしまうこともありますよね?
それと同じで最終ゴールが定まっていないと、その課題をクリアする為には何をすればいいのかがわからなくなることがあるんです。
つまり自分らしく働く上で手段や方法(やりたいこと)から先に選んでしまうというのは結構危険なポイントだと僕は思います。
■課題を明確にする
ブログを書いていると「よくそんなに書くネタがありますね。」なんて言われることがあります。
ですが、そもそも書く目的とそれを届けたい相手が明確なので逆算して必要としてもらえそうな発信をすればいいだけだったりします。
やりたいことと目的をしっかり分けることができているのでそこまで大変な部分はありません。
僕らは誰かに決められたタスクをこなすということや課題を与えられるということがありません。
(例えばわかりやすくサロンワークでいうと、売り上げ〇◯万円を目指せだとか指名△△人目指せとか)
なんならそういった強制や抑圧から脱することを目指してフリーランスになる方もいるはずです。
その反動が大きいからか、目指すべきゴール設定を一旦置いておいて目の前のやりたいことをやる=自分らしい働き方と捉えがちになってしまいます。
前述したように、これだと自分らいしい働き方というのとは少しずれてしまうように思います。
もし仮にゴール設定と、今自分がいる位置から目的地までの距離を誰かに設定してもらえるならそれを淡々とこなし達成を目指せばいいかもしれません。
とはいえ僕らはその全てを自分で設定し達成するための方法も見つけなければなりません。
自分らしく働く、というのはその目的地の設定を自分ですることができるということと、そこにたどり着くために必要なことは何かも自分で決めることができるということだと思っています。
目の前の方法や手段だけを自由に選ぶというのは少し楽観的であり、大事なのはその先の部分です。
■目的地を設定するには?
とはいえこの目的を設定するということは意外と一人では難しい部分があります。
なぜならそれは必ずしも自分がやりたいことではない可能性があるからです。
その時に最適な方法が人と会うことです。
人と会うことで自分を相対的に見ることができ、自分の現在地や目指すべき方向の軌道修正、最終的な目的地設定をすることがでできます。
つまるところ、人と会うことが重要でそれによって自分自身を知ることで目的地を決めることが一番いいのではと思います。
自分らしい働き方というのは自分の価値観に基づいた選択の自由ではありますが、やりたいことと目的地を切り分けて考える必要があります。
自分を相対的に見るためには人と会って自分を相対的に見れる環境を自分自身で作る。
そのためにコミュニティというのが僕らにとって必要で、なくてはならないものだと思っています。
自分らしい働き方というのは、やりたいことと最終目的地をしっかり分けて考えることが重要です。
そして、オフラインでもオンラインでもどちらでもいいので自分の居場所になるコミュニティに出会えることは自分らしい働き方を目指すヒントを与えてくれます。
8年目を走っている途中ですが、そんな”コミュニティ”という自分らしくいられる居場所これからも大事にしていきたいと思います。
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