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復帰九日目、通勤は辛いよ

行きは出勤時間に、帰りは退勤時間にバッチリかぶるのでとにかく人が多い。(帰宅の方が分散されるぶんマシだけれど、会社でずいぶんヘタれているので堪える)

そういえば書き忘れたけれど昨日の朝は山手線が止まっていてひどい目にあったのだった。新宿に着く前から山手線が信号故障、外回りが止まっているという京王線車内アナウンス。(乗り換え先の情報を相互に案内しあえる環境ができあがっているっていうのは、都内、すばらしい)

新宿駅で埼京線ホームを目指したところ、その手前、ホームに登る階段に向かう通路まで人が溢れている。メトロなどの振替乗車をご利用くださいとアナウンスが出ているけれど、それはそれで面倒。

そこではたとおもいつく。
「止まっているのは外回り…… ってことは中央線で東京駅まで出て内回りでいけば攻略完了じゃね?」

しかるに東京駅に着いたところ、内回りも15分間隔での運行だとか。結局下手の考え休むに似たり。1時間遅れての出勤となってしまった。朝の通勤でかなり使い果たした気分になっていたのに、遅れたぶんは働かねばならない(いまは在社時間に自由がない)。なんだかもう、絶望的に勤務の拘束が間違った方向に歪んでいるという気持ちでへし折られそうになったことでした。

* * *

在社時間に自由がないといえば。
いまは就業のコア時間、10:00〜16:00を挟んで8時間半、在社する必要がある、とされている。逆に残業は厳に避けること、とも言われている。

言われているのだけれど、立て込んでいると、つい残ってちまちま作業をしてしまう。(なんで復帰九日目でたてこむとか言っているんだ? やっぱり僕のネジはどこかおかしいんじゃないか?)

しかるに今日、課長から呼ばれて「きちんと帰るように」と。体を壊さないよう、また自己管理という側面もあるという前置きの後、言われて堪えたのは、人員の管理徹底ができないことで人事他の人たちに迷惑をかけることになるからね、わかるよね、という言葉だった。

国民性の小噺を思いだす。

沈没寸前の船、救命ボートには全員は乗れない。そこで各国の男性に命を差し出してもらうためにどう言うか。イギリス人には「紳士がお先に」、アメリカ人には「英雄になれますよ」、イタリア人には「あっ! 向こうに美女が泳いでいる!」、ドイツ人には「規則ですから」、フランス人には「決して飛び込まないで」。そして日本人には「みなさん、もう飛び込んでいますよ」。

人を引き合いに出された瞬間、たしかに僕は身動き取れなくなる。

* * *

書き忘れたといえば、キャセイ。

「世界をまどわせた地図」にも中国の名前としてちらほら上がっている「キャセイ」。チャイナとどう違うのか、同じなのか。

調べてみたところ、チャイナは始皇帝の「秦」。この音はチンで、これがシーナやチーナに転じてチャイナになった。僕ら日本人が「漢」字と呼び習わす文字が特定の王朝の名を元にしているように、チャイナもまた王朝の名前を起源にしている。

そしてキャセイは契丹(キタン)が語源。(キタン→カタイ→キタイ→キャセイ)

先にはった「ハーン」第二集の扉地図を見てください。
11番西遼、カラ=キタイ。契丹族が建てた王朝。
契丹ですよ、キタン。キャセイ。

少し前に調べておいたことが、響き合い繋がる体験。
とても楽しい。

契丹という単語の音に近いのに韃靼(だったん)があるけれど(僕が世界史を学んだ頃は契丹は「きったん」と読んでいた)。クラシックでも「韃靼人の踊り」という曲があるけれど。これはどのあたりの民族だったのだっけ?
東欧かイスラム圏あたりを攻めた中央アジアの馬賊(という表現は穏当でないけれど。失礼)なんじゃあないか、みたいなことも感じていて。

いまさらながら、世界がどのように動いてきたのか、少しずつ学び直したいのです。

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