労働と誇りと責任感
9月14日金曜日、晴れ
PTAのお仕事のため有給取得。
残り少ない貴重な有給。
だから午後半休にして節約したいところなのだけれど会社制度がうまくないので全休をあてた。仕方ない。
* * *
僕が住んでいる日野市には家庭教育学級という制度がある。(ということを、PTA委員になってはじめて知った)
家庭教育学級とはなにか?
日野市に暮らす人たちへの福祉、「生涯学習」機会の提供の一環で、こどもを養育する保護者に子育てに関わる知識を学ぶ場のこと。
市が通りいっぺんの企画を主催するのでなく(それも別にあるけれど)、各学校のPTAそれぞれの事情を反映したイベントをするのが良いという判断なのだとおもう。
というわけで各PTAがイベントを企画立案し予算を考え、市に提出し、審査され通ると、予算が執行される。イベントを実施し、年度の最後に会計報告と実施報告をする ……ことになる。
僕はそのイベントを企画実行するイベント班副班長という立場。
* * *
今年はイベントを3回開催することにしている。そのうち第一回は別班が給食試食会として開催済み。
ようやく10月にイベント班企画の一つ目を実施することになっていて、今日の目的は主に参加者への案内配布準備。参加申込者への案内プリントの印刷、当日の委員向けの実行手順の印刷、当日アンケートの印刷。そして印刷し終えたプリントを封筒に入れて学年ポストに入れる。
そして備品利用申請。
たかだか1回、単発のイベント実行のために、これほど手間をかけないとならない。
なにかの催しが「つまらないなー」と感じることは、ある。
でも、そのつまらないイベントが、とりたてて事故が起きることもなく、ごく安全に実施されるその裏には、企画者たち裏方の途方もない努力が隠れている。
……ということを、なんと無料(タダ)で、身をもって学べる!
* * *
裏方の人たちには、対価があってしかるべきだとおもう。
面倒だ、押しつけられた、貧乏くじ引いた……。
そういう心で準備されたイベントが、ほんとうに「安全」に無事遂行されるだろうか?
いや、たいていのPTAイベントが無事に遂行されているって、すごいことだよ。なんなの、これ?
家事育児が家庭に、母親に、無料で押し付けられていることが重なってみえることは勘違いなんかじゃない。僕はそうおもう。
* * *
子育ては尊い。
それは間違いない。
尊い行為に金銭が支払われたら汚れるか?
そんなことはない。
子育ては労働か? 賃金が支払われる労働なのか?
そういう問いかけはあるだろうけれど、じゃあ何か。
会社やバイトでする仕事はすべからく薄汚れているのか?
「子育てに対価が発生するなら、みんな子育てするじゃないか!」
え? いいじゃない、それ。
しようよ、子育て。
「家事に対価が発生するなら、みんな家事をしたがるじゃないか!」
素敵!
なんでもやってみればわかるんだけれど、
簡単にみえることって、どれも大変なんだからさ。
お仕事も、家事も、子育ても。
そして。
対価が得られることで誇りが満たされ、
それに応じて責任感が発揮されるんじゃないかな。
* * *
僕の会社の半休制度、とくに午後半休がおかしい話はまえに書いた。
これ、とにかく不便なので、会社に制度変更ができないものか聞いてみようかな……?(グループ本体がそういう制度だから対応できません、みたいな結論に陥りそうだけれど)
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