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鳥鐵旅ノススメ(駅印帳集め)

鳥鐵旅?

コロナ禍で移動の制約が課される中で、少しでも「密」を避けて楽しんでもらおうと鳥取県が令和3年10月から始めたのがタイトルにもある「鳥鐵旅ノススメ」である。

鳥取県内の鉄道駅に特化した御朱印である。寺社仏閣の御朱印、第3セクター協議会によるローカル路線の御朱印(鉄印)は世に知られている。鳥取県が主体となって企画した都道府県では初めての取り組みである。

鳥取県内には国鉄時代の面影を残した昔ながらの駅舎が多く残っている。
国鉄時代に思いを馳せながら、ノスタルジックな街並みや駅舎を楽しみながら、駅印コンプリートを目指そうという企画である。

収集方法

鳥取県内を走る鉄道は6路線全77駅(山陰本線、伯備線、境線、因美線、若桜鉄道、智頭急行)あるが、山陰本線は西編(下北条駅~米子駅)と東編(倉吉駅~東浜駅)に分けられ、現時点で山陰本線東編と境線を除く4路線で駅印を収集できる。入手方法は次のとおり。

(1)駅の存在する市町観光協会等指定の販売店へJR乗車券を持参・提示
(2)販売店にてJR乗車券の確認を受けた後、鳥鐵駅印帳、鳥鐵駅印を購入
(3)次駅の存在する市町観光協会等指定の販売店へJR乗車券を持参・提示
(4)販売店にてJR乗車券の確認を受けた後、鳥鐵駅印を購入
(5)鳥鐵駅印帳と指定する路線のすべての鳥鐵駅印を集め、販売店へ持参するとコンプリート特典であるオリジナル特製ポスターをプレゼント

https://www.tottori-guide.jp/806/1861/32193.html 

手順はいたって単純である。
駅印帳を1冊購入し、指定販売店で駅印帳を提示し、駅員をもらう。
鉄印と異なるのは各路線の駅窓口では入手できないので注意が必要である。

まずは、因美線・智頭急行編からスタート

実はこのような企画があるとは全く知らなかった。
元は県内向けの観光促進策として始められた企画だからであろう。
智頭急行の鉄印収集が終わり、一息ついていた時に偶然パンフレットを手に取ったのがきっかけである。

東西に広い鳥取県内を縦断するのは意外にもハードルが高い。
列車本数の限られた駅もある。鉄印のように指定された駅で入手すればミッション・コンプリートとはいかないのである。
1路線を半日以上かけて集めることも考えなくてはならない。そんな中で、5月上旬GWに智頭急行と若桜鉄道の鉄印帳の旅をしていたので、比較的ハードルが低い因美線・智頭急行編から始めることにした。

因美線・智頭急行編の入手箇所は次のとおりである。

智頭駅にも降り立っているが、乗り継ぎの都合上、入手できなかったのでまたの機会としたい。
今回は、東郡家、郡家、河原の3駅を八頭町観光協会で入手した。郡家駅に隣接されているので入手は比較的容易であった。

駅印帳の表紙
裏面

企画・構成がすばらしい!

駅印帳の中を見て驚いた。
ページを開くと路線図が掲載されているが、ただの路線図はない。
字体や色遣いがレトロなのである。
明朝でもゴシックでもない、歴史資料に出てくる古地図のようである。
非常に手が込んでいる。

鳥鐵旅ノススメは鳥取県が企画構成しており、企画段階で外部業者に完全委託は一切していないと思われる(アイディアはもらっていたかもしれないが)。
よほどのマニアでもない限りこの企画は思いつかなかったのではないか。

各駅を巡る、駅印を集める、このミッションが重要なのである。
1駅を集めると全駅集めたくなるような工夫が随所になされている。
鳥取を訪れるきっかけを作り出している。
駅員を貼付する「ただの手帳」で終わらせなかったのは
素晴らしいアイディアである。

駅印帳の中身は各駅の駅印を貼付するページのほかにも列車や車両案内、沿線案内が掲載されており、観光ガイドも兼ねた1冊となっている。

全路線制覇できるかはわからないが、時間の許す限りで収集に努めたいと思う。

まずは、因美線・智頭急行編のコンプリートからである。


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