我が子の不登校 振り返ります #15

ryokkoです。
2人の息子の母さんです。

今から6年前、中1の秋から、不登校になった息子のことを、振り返っています。
当の本人は、4月から大学生活をスタートさせる予定です。

息子の不登校にもやもやしていたワタシが、どんな風にやらかして、息子との関係を拗らせてしまったのか、少しでも誰かの参考になったら、嬉しいです。

台所に立つ


学校に行かなくなって3ヶ月、自分の部屋に引きこもって2ヶ月ほどたち、
次男が急に台所で料理を始めました。


ご飯、作ってくれるの?

うん

その時は短い会話だったけど、答えてくれて嬉しかったです。
じゃがいもを一生懸命むいて、切ったじゃがいもに豚肉のロースを巻いていました。

初めての料理。
小学校の家庭科でしか握ったことのないはずの包丁。

お世辞にも美味しいといえた料理ではありませんでしたが、その日は長男も文句を言わずに、弟が初めて作った料理を食べてくれました。

全く無気力でゲームしかやっていなかった息子が、家族のために料理をしてくれた、それだけでワタシは嬉しかったです。

でも本当は、少しでも家族に認めてもらいたくて料理をし始めたのではないか、と。

息子は学校に行けない自分に、罪悪感を感じていました。
そんなこと、感じなくて良いよ、と伝えてもやっぱりそう思えていなかったのでしょう…
なぜなら、ワタシがココロのどこかで、いつか中学校に戻ってくれたら良いな、などと感じていたから

今だから思うのですが、子どもって親の思っていることを、無意識に全身で感じているんじゃないかしら。

明日から、夕ご飯を作る

宣言した息子。

嬉しいな。材料必要なもの、買ってくるから、教えてね。

じゃぁ、青椒肉絲を作る


次の日、仕事の帰りに、材料を買って帰ると、部屋から出てこない息子。

材料買ってきたよ?

やりたくない

え、やるって言ったじゃん…


あー、言ってしまいました。
もう、ここからまた息子は殻に閉じこもってしまいました。

で、夫が帰宅した時に、このことを話しました。
そのあと、息子と話しをしてくれましたが、これもまた逆効果でした。

ワタシは息子の気持ち、何も分かっていなかった…

引きこもって、部屋から出てきただけでも、嬉しかったのに、料理してくれただけでも嬉しかったのに。

それから、またしばらく料理はしませんでした。
昼夜逆転、ゲーム三昧。
そのうちに、ゲームにイライラして夜中でも床をドンと蹴ったり。
下の階の方から、クレーム来るからやめて、と言うだけで精一杯でした。

本やネットで調べた不登校中のゲーム依存に関しては、

絶対やめさせた方が良い、と

今はゲームが唯一の居場所だから、やめさせなくて良い

唯一の居場所っていっても、友達と一緒にプレイしているわけでも、誰かと交流しているわけでもなく…

死んだ魚の目をしてひたすらコントローラをカチカチ動かしている息子のことを、ただただ見つめることくらいしか出来ませんでした。

1日10時間以上ゲームをやることも。

顔を合わせるたびに、ゲームやり過ぎないようにね…

それくらいしか、伝えられず。

そんなことを伝えても、息子のゲーム時間は短くなりませんでした。


ゲームを否定せずに、隣で眺めてみてはどうでしょう

ある校長先生のブログで、そんなことが書かれていました。

あ、そういえばどんなゲームやっているのか、知らないな…

それから、ワタシは時々息子の隣で、ゲームを眺めてみることにしました。
全然分からなかったけど。

そして、少しずつ息子は、自分がプレイするゲームを解説してくれるようになりまして。

続きはまた今度。
お読みいただき、ありがとうございました。

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