我が子の不登校 振り返ります⑩

ryokko です。
2人の息子の母さんです。

お子さんの不登校に悩んでいるお母さん、お父さん。
少しでも、なにかのヒントになることを願って書いています。
何より、当時のワタシへの自戒を込めて振り返っています。

ワタシの息子と、あなたのお子さんの不登校は、きっと環境も原因も違うと思います。
だから、この記事を読んでも、お子さんの不登校に関する悩みは消えないでしょう。

でも、もし過去のワタシの体験や気持ちに対して、それっておかしくない?とか、あー、うちの子ももしかして同じかな?などと
思っていただけたら、嬉しいです。

今から6年前の中1の秋から、学校へ行けなくなった次男。
行けなくなった、行かなくなった、どちらなんだろう・・・

とにかく学校に戻ってほしい母さんと、絶対に学校に行きたくない息子。
変な構図ですよね。

この変な構図にさえ、当時のワタシは気がついていませんでした。


合唱祭


担任の先生からの電話が、夕方の恒例行事になっていました。

中間テスト、どうしますか?

キタ・・・

多分、受けられないと思います

来れそうだったら、車で迎えに行って、相談室か保健室で試験受けて、また車で家まで送りますよ・・・

いやいや、絶対に無理です
勉強もしてませんし・・・


息子の部活の顧問でもある担任の先生。
息子のことを心配してくれているのは、よく伝わっていたので、
もうお気持ちだけで十分でした。


その頃、気になることがありました。
中3の兄が中1の後輩たちに、

オマエの弟、なんで学校に来ないんだよー!

と大声で呼びかけられた、というのです。
ずるい、と言われたとも。
あ、まず先輩にオマエはないな。

そうか、不登校はずるいのか・・・

そうだよね、別に病気でもないのに学校休んで、勉強もせず家でのんびりしてるもんね。

学校に行けなくて、損してるのは息子じゃないんだ…

職場も近所だったので、昼ご飯一人にしたら可哀想だと思い、
ワタシは自宅で息子とテレビみながらお昼ご飯食べて、また職場に戻る、
そんなことをしていました。

昼にどんな風に過ごしてるか、なんてワタシと本人以外、誰も知らないはずなのに、
なんでずるい?

本当は、みんな学校ってしんどいな、面倒くさいんだな、と思ってるのか…
今なら想像出来ますけどね。

当時は、自分の息子のことで、精一杯でした。


中間テストの後、11月に合唱祭がありました。
少し離れた市民ホールを借りて、学年やクラスで合唱を披露します。
保護者も、生徒たちの歌声を聴くことができます。
ワタシもその日は見学に行きました。

朝、布団の中の息子に、

合唱祭見学してくるね

と声をかけて、でかけました。
今思うと、なんか意地悪だな・・・
黙って行けば良かったな・・・

中3の兄は、最後の合唱祭。
クラス合唱と学年合唱の指揮を任されていました。
どの学年もクラスも、一生懸命歌って。
中1のクラスに、息子がいないことが、とても切なくて。

中3の息子の指揮には感動して。
感動がぐちゃぐちゃになった1日でした。


帰宅してから、息子は布団から出て来ず
呼びかけにも応じず
お風呂にも入らず
ご飯も食べず


ワタシたちが寝静まってから、お水だけ飲んで、また自分の部屋に戻る、
そんな日が何日も続きました。
ご飯は、無理やり部屋に押し込んで、ほんの少しだけ食べた後があるくらいで。

生きてる?

不安で、部屋をそっと覗いて、息をしているか確認して。

この後、一つ出来事があったのですが、
もう少し経ってから書きます。

とにかく、ずっと眠る息子。
全く起きない息子。

これも今思えば、
学校に行っている間は、もしかしたら、ちゃんと眠れていなかったのかもしれません。
部活での罵声を思い出したり、行きたくない気持ちを抱えて、
どれだけ眠れない夜を過ごしていたのか…

当時のワタシに、そんなことを想像出来る余裕はありませんでした。

とにかく、みんなと同じように、ちゃんと学校へ行って欲しいな…

いや、行かなくて良いよ

え⁈行かなくてどうするの⁈

ぐるぐる…
何が正解だったのかな…

もう中1の2学期も、半ばを過ぎていました。


今日はこのあたりで。
お読みいただき、ありがとうございました。

#不登校
#完全不登校
#不登校の親
#中学生の不登校
#引きこもり



















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?