きたる、記念日

来月はなんてことない1年記念日だ。
私にとっては25年生きてきて初めてで、なんだか特別な日なんだけど、そんなの言うのも恥ずかしい。　人を愛するってたのしい、うつくしい！って初めて経験してそのやり場のない愛を、持て余していると言えるかもしれない。だから彼とチューニングが合わないことももちろんある。

※いつ人を好きになろうと、自分を愛そうと、それは自分のタイミングで、勝手にいま私がそう思っているだけだからもしこれを読んで不快な気持ちになりそうだったらスワイプして消してね…。

あり方を探って来た

私からしたら昨年からこの1年記念日なる日のあり方なるものをぼんやりと探っていた。
あくまでも彼の心に沿っていこうと思っていたから、パーティーをやりたいとか、高いお寿司を食べたいとか、そう言うのは思っていなくて、滅相もなかった。もし万が一、なんかご飯とかお家で食べられたら、いつもよりちょっとおかず多くしてみようかな、ネギトロ巻き増やしちゃおうかな、それくらい。

そんな風に遠慮するのは、彼のリアクションが読めるからだ。ずっと一緒にいるわけではないけど、それなりに観察して来た観察結果からだと勝算はない。だからすぐシフトチェンジをして、我慢じゃなくてチューニングを合わせるのが自分にあっているな、と思うようになった。愛のチューニングとでも言おうか、なんて、なんだかめちゃくちゃくせえけど…。

さ！ついに予定決めますけど

ついに来月のしごとの休み希望を入れるときが来た。
同僚に休みを譲るとかで当該日が休めずすでに私は個人的に早速にざわついていた。　
するとどうやら彼は休みを取ってたようだったからやばい、まさかのまさか！な訳ないけど！と思ってモヤモヤして星野源とガッキーが結婚発表をして国民の祝日みたいなテンションで漏れずにわたしもテンション爆上げになっていたし、生理もきたからコンディションガタ落ちするし、とんでもない情緒が押し寄せてくる。
だから、早めにこの気持ちを片付けたくて電話で聞いたら、やっぱり全然覚えてなくて、「なんの日だっけ！」としっかり目にいわれた──やはり・オブ・ザ・イヤー入賞、大賞同日受賞！

そうなるのはわかってたわたし愛だなとなった。無駄にがっかりしない。────これこそ愛(知らんけど)そんな1日で私たちの関係性が崩れるなどない、なぜなら愛！と心にタトゥーを掘っていた私は「なんだー！じゃあいいの！大丈夫！！」と気丈に振る舞った。
※これは多分悪い性格というか癖で、しっかりめの主張的セルフハンディキャッピングも行ってたと思う。言葉に出さずとも、自我防衛のための、「いや多分無理だけどね、」という気持ち、これもセルフハンディキャップになるのかなあ。なりそうだなあと思ったところ。

東大王の大逆転

しかし、彼のことを私が知っているように、私のことも彼は知っている。(という可能性を示唆)
異常事態のアラートが頭上で鳴ったのだろう、「これは思い出してあげないとダメなやつ！」となったようで、少し悩んで、「分かったよ！一年の記念日だ！」と東大王顔負けの回答をかましてきた。早押しでもなんでもない、解説後だけどなぐらいの顔したわたしが「正解！！！」と称賛した。
気丈にというよりかはむしろ不機嫌さが満遍なく散っていたのかもしれない。

そもそも彼とは喧嘩をしたことがない。
私はめちゃくちゃ短気で自己中でわがままで、おまけに約束にちょっと遅刻もするので人間で言うところのクソである。本当だったら何度か喧嘩がありそうだが、彼が自然とそうさせない。
今回も、東大王はすぐに「思い出させてくれてありがとう〜！」「じゃあその日はダメでもその近くで美味しいものとかたべよう！」とほにゃほにゃの笑顔で言った。
これはちょっとすごすぎないか…？？
正確には電話だからほにゃほにゃかすらわからないのだけど、わたしにはあっけらかんと悪びれずに感謝する彼の姿が思い浮かんで、私の脳内は完全にサイコゥ！サイコゥ！サイコゥ！と空気階段の水川かたまりを召喚したのだった。(空気階段の踊り場より)

ありがたくなったらラッキー🤞

最後に東大王伊沢(違う)はダメ押しで「おれ、気付いてなかったけど休みとっててすごいねえ！」と言った。もうなんだか力が抜けまくったけど、すごいこれが良いバランスなんだろうなと改めてありがたさが込み上げてきた。
ブッダとキリストが同時に来たみたいな、聖おにいさんが親戚になったみたいな。何その例え。なんでもありがたくなっちゃう。
でも、常に短気で損なことばかりおこしてきた、生きてて懺悔ばっかりのそんな自分をも受け入れてくれる彼のほがらかな愛を精一杯受信すべく、私は自分のチューニングを続けているのだと思う。彼に合わせてチューニングしてると思ったけど、彼から発信してもらっているのかもしれないと思った。それを受信できるかどうかは、私のチューニング次第なんだな多分〜。

という一個分の課題くらいの文章に愛を綴るけど直接にはあんまり言わないからめっちゃ面白いな人間って。