１月１日は、少しだけ寝坊した。
９時ごろにのそのそと起き出してあったかいお茶を飲みながら、オットくんと「今日は何しようか」という話をした。

「海老名のららぽーとに行きたい」という夫。
「絶対混んでるよ」と少し腰が引け気味の私。

「欲しいと思っていたジャケットがセールで出るみたいなんだよね」
「……私、実は元旦に電車に乗れない病気にかかっていまして」
「元旦から電車に乗りたくない？」
「うん」
「俺も乗りたくない」
苦笑い。

そんなことを言いながらも結局昼前から出かけた。
ららぽーとは思っていたよりは混んでいなかった。
あちこちのお店から「ただいま、タイムセーール！　全商品、更に20％オフでーーす！」という店員さんの甲高い声が響く。大変だなあ。でも、ああやって客引きのために大きな声を張り上げているとなんかアドレナリンが出ていそうだといつも思う。

オットくんが欲しかったというジャケットは試着してみたら、似合っていたので購入を勧めた。

「今持っているジャケットとかぶってないからいいんじゃない？」
「うん、これあったかい」
「買っちゃえ買っちゃえ」

年末にメガネの鼻あて部分が取れてしまったので、眼鏡市場でネジ止めしてもらう。コンタクトをするほどじゃないけど、ライブや映画館では少し不便を感じる程度に視力が落ちている。メガネを使うようになって１年ほど経つけど、いまだに慣れない。使う頻度もそんなに多くないから当たり前と言えば当たり前。

それから、コンバースのスニーカーをお揃いで買う（色違い）。ずっと欲しかったやつが値下げになっていて嬉しい。
しかし、オットくんはここで財布の中の残金が3,000円になる。銀行が始まる４日まで3,000円で過ごさなきゃいけないらしい。どんまい。

お昼は家に帰って鍋焼きうどんでもしようかと思っていたけれど、オットくんがマックを食べたいと言い出したので、駅前で買うことにした。
昼ごはんを作らなくて済んでありがたいけど、元旦からマックって。

駅から家までの道。
途中の公園で家族連れが凧あげをしていた。

「ここじゃ揚がんないだろ」
「でもまあ、電線がない公園って少ないから」
「それに風も吹いてないし」
「揚がんない理由ばっかり挙げてやるなよぉぉぉ」

ぽてぽてぽて、と歩いていたら、公園の池で鴨がバサバサッと羽を動かした。
持っている袋の中からフライドポテトの匂いがしておなかがぐう、と鳴った。

「元旦からこうやって２人で出かけられるの、穏やかでいいねぇ」
「おくさん、電車に乗るの嫌だとか言ってたじゃん」
「そうだけど！」
「出かけてよかったでしょ？」

ドヤ顔で言うオットくんに渋々頷く私。

１月１日は、とてもいい天気だった。
毎日快晴！　は無理だけれど、それなりに晴れの日が多い、穏やかな１年になりますように。