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ほどほどに泣くこと

コロナ禍に、近所に新しく出来たカウンターの居酒屋にとてもよく通っている。

店主はぶっきらぼうだけど、つまみは天下一品。
邦楽洋楽が、90年代中心にゆったり店内に流れ、
1人でも来やすい雰囲気のお店。
照明も柔らかく、
一人の時間も確保できる
居心地の良いお店だ。

カウンターの席に座り、店主と世間話をしながら
オーガニックワインを飲む🍷

最高に良い時間。

時々、自分の思考に入り込み、
涙が出る時がある。

ある時、一人で思い立って
映画を見た。
よくある、私たちのそばにいつでもある、
女性差別の話だった。

女友達が、自殺した。
高校時代のパーティで、
同級生にレイプされ、
その動画をな広められ、
嘲笑され、
苦にして
亡くなった。


その親友だった女の子が、
レイプした本人に仕返しをする。


って話。

しかも、凄いやり方で。

わたしは、何も理解していない頭で、
ほどほどでお酒を飲み、
なぜか、
はらはらと涙が流れた

「あぁ、私も、差別される側だ。」

それと共に、

「あぁ。差別もしている側だ」

と。

この負のループは、
いつまで続くのか。

わたしは、
被害者で
加害者。

永遠に、
死ぬまで続く
この関係性


うんざりする。

そして、泣いた。

泣いたってなんにもならないのにね。


そう、ここ、ほどほどさんで、
なぜか泣いているアラフィフの女。

他のお客さんはびっくりしていたに違いない。
(後から、「あのお客さん、泣いてたよ」って言われたと、店主が言っていた笑)

そんな風に、
私の心が
勝手に開く場所。
なのである。


ほどほどよ。
まだまだ、
末永く
お店を続けて欲しいなりよ。

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