先日ふと寒気がしたのですが・・・。

新しい漫画を描く時の最初のネームというのは

とても恥ずかしいものです

つい、自分の一番描きたいことが出てしまうのです。

今まで描いてきたもののネーム1稿目は

だいたい同じ・・・。

情けない主人公が誰かに感化されて少し成長する…パターン。

実は、「あおい」も「ジャンボ」もそんなネームを描いて

ボツになり連載の形になったと思います。

自分の一番描きたいことと書きましたが

おそらくはそれはただの「自分のなさけない願望」です。

「人に頼ってかえてもらいたい」という他力本願が顔出します。

これは主人公になりません。

わくわくしないからです。

どこにも連れてってくれません。

そこにいて、ちょっと変わったからいいや、と

自己満足してしまう人間になります。

漫画の主人公としてはつまらないです。

現実世界ではこういうことばかりですが

漫画の主人公は現実からどこかへ連れてってくれなと

つまらないですね。

だから、作品の主人公は「弱っちい自分」を変えて

もっと違う世界に連れてってくれくれる人になります。

いや、

本当はこれでだめで。

「自分」を変えるとかどうでもよくて

「楽しい」にいかなきゃいけないのに。

もう、こんなこと何万回も考えているのですが

それでも１回目のネームは

「自分の楽（らく）」になってしまいます。

自分の「楽しい」より

ひとの「楽しい」を想像しろということです。

自分一人「楽しい」だけで満足しないで

ひとの「楽しい」までいかないと

本当の満足は得れるわけないです。

みんなを「楽しい」に連れていける主人公を作らなきゃ。

自己顕示欲の塊なので

こうやってたまに我が身を振り返らないと

怖いです。