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メガネどこ行った?

僕は本当にメガネを探し回る人になってしまった。

確か僕がまだ小学生の頃だったかな?

テレビで西川きよし大先生と亡き横山やすし氏の代わりに大平サブロー師匠とコンビを組んで、横山やすし・西川きよしの漫才を再現していたと同時に新作漫才もやっていたような記憶があった。
そのギャグに横山やすし氏役の大平サブロー師匠が「メガネどこ行った?」と、メガネを探し回るギャグがあり、観ていた僕は笑っていた。
僕は母親に「これ、ほんまにメガネ探しているの?」って聞くと、「そんなんギャグやろ」と返した。

その数十年後

僕は中度近視に加えて乱視になってしまった。メガネが必要不可欠なツールになってしまった。とはいえ、裸眼であっても15cm程度なら見える範囲というか、焦点距離が合うのは15cmほど。

全体的にぼやけて見える世界。
僕がメガネを自分で決めた場所に置いたところで「あれ?メガネどこ置いたっけ?」と探し回る。なぜ、そうなったのかわからない。

僕の貧弱なワーキングメモリが原因なのか、それとも単なる年を取ったのか。
そう思うと、虚しさしかない。