見出し画像

たこ焼き屋さん

もう終わったことだから、と触れることを避けてきた母親との葛藤の蓋を開けてみた。
怒りが止まらない。悔しさがとまらない。殺意が止まらない。
思わず、ではなく積極的に私を傷つけ続けた母、何をどうやってもNoとしか言わない母。そんな自分を、みっともないほど正当化する母。
人間関係は食うか食われるか。私の中に凄惨な戦場の風景を植え付けた母。

そんな時に見つけた記事。

辛かった子供の時、と言われて思い出すのは、駅前に時々来てた屋台のたこ焼き屋さんの前で、たこ焼きができるのを待っている私。7歳位?
母の財布から抜き取ったお金で、時々買いに来た。

私は既に心が固くなっていて、無表情。
何故か何度も何度も思い出す風景。
ああ、と思った。私はたこ焼き屋さんに「助けてください」って言いたかったのかも知れない。
心がカチカチになって、助けてと言える人もいなくて、辛いと感じる気持ちまで凍ってしまって、もうどうしていいか分からなくなっちゃってたんだ。
自分が辛いんだという事も分からなくなっていて、何でたこ焼き屋さんの所に行こうとしているのかも分からなくなっていて、たこ焼き屋さんとは、何年生?くらいの話をして、ただたこ焼きを買って帰るだけだった。

小さかった私の横に立つと、その子は絞り出すような声でワンワン泣いて、
私も涙が止まらない。
何度その子に会いに行っても、涙があふれて止まらない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?