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初めて買ったCDはエモい思い出

初めて買ったCDははっきりと覚えている。

何ならいまだに大切にとってある。


中学一年生の時に買ったスピッツのシングル「ロビンソン」だ。

名曲中の名曲。

今の若い子たちは知らないであろう、縦長のシングル版。

今思えば何で縦長だったのかは謎だけど。


買ったキッカケもはっきりと覚えている。

きっかけは学校一の問題児の山下くんが、学校一のアイドル・成瀬さんという女の子にちょっかいを出しながら、


「ルーララー♩うーちゅうのぉー♪」


と機嫌よく歌っていたのを聞いたことだった。


原曲が良過ぎたせいか、微妙に音程が外れていたのだけど、「いい曲だなあ」と思った。

その日のうちに、すぐに近所のNASA21というスケールだけ大きい名前を付けられた寂れたCD屋へ走ったのだった。

手にとったことまでは覚えていない。

でも、その後CDラジカセで、何度も何度も繰り返し聴いたのははっきり覚えている(当日カップリングの「俺のすべて」はあまり好きじゃなかったので、1曲だけひたすらリピート)。

ちなみに、その山下くんから、女の子の前でズボンを下げられるという悪質な悪戯をされて以来あまり話した記憶がない。いじめられていたわけではないけど。


いまだにこの曲を聴くと中学1年生に戻る。

この感情を言語化すると、「エモい」。実は、俺も成瀬さんのことが昔好きだったので、余計にエモい。

スピッツは今でも好きなバンド。

山下くん、素敵な思い出と出会いをありがとう。

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