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国民の祝日を考える

昨年12月、「天皇の即位の日および即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」が公布されました。その結果、天皇の即位の日である2019年5月1日と、即位礼正殿の儀が行われる10月22日は祝日となります。

そこで話題になったのが、2019年のゴールデンウィークが10連休になるということです。今年の5月1日が祝日になると、どうして10連休になるのでしょうか?みなさんはこの理由を知っていますか?

「国民の祝日に関する法律(祝日法)」には、その前日と翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」ではない日に限る)は休日とする規定があります。すなわち4月29日の「昭和の日」、5月1日の「天皇の即位の日」、5月3日の「憲法記念日」に挟まれた4月30日と5月2日は休日になるのです。

したがって、4月27日(土)、28日(日)、29日(祝)、30日(休)、5月1日(祝)、2日(休)、3日(祝)、4日(祝)、5日(祝)、6日(振替休日)となり、10連休になります。

単純に休みが増えてラッキーと思う人が多いでしょうが、そもそも「国民の祝日」とはなんでしょうか?祝日法には以下のように書かれています。

自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。

「国民の祝日」にはそれぞれ制定された意味があるのです。「建国記念の日」であれば建国を偲んで国を愛する心を養う、「文化の日」であれば自由と平和を愛し文化を進める、というように。

今後「国民の祝日」を迎えるときには、その日が祝日になった経緯に思いを馳せ、自由と平和に感謝し、存分に休みを満喫したいものです。


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