遠くでかすかに聞こえるケトルでお湯が沸いた音で目が覚める。
ワイフが淹れてくれたコーヒーを受け取りベランダでくつろぐ。
「たまにはベランダでブランチも良いわね」
とパンケーキを持ってワイフもやってくる。
「小次郎は？」
「もうサッカーに行ったわよ。午後は決勝戦だからって張り切ってたわ」
小1から始めたサッカー。時が経つのは早いものでもう6年生。
小学生最後の大会で決勝戦まで勝ち抜いた。
なかなかレギュラーになれず、怪我に泣いたこともあったが、小学5年生あたりで覚醒。
見事レギュラーを勝ち取り、今やチームの点取屋。
決勝戦の相手は、ここ数年ずっと優勝し続けている強豪チーム。
応援する親にも力が入る。
3時間後、息子はピッチで、私たちは応援席で、一生に一度の小学生最後の戦いを繰り広げる。
今日という休日は、有難い日常の中でも、特に有難い日のひとつになるだろう。

という休日は、私には訪れない。
私には小次郎という小6の息子もいないし、コーヒーを淹れてくれる優しいワイフもいないし、くつろげるベランダもない。
10月のお題に乗っかろうと決めたから、、、と無理矢理お題に合わせたテキトーなことを書く、というのが現実の休日のすごし方。

#休日のすごし方