採用戦略について

最近、熱心に人材採用を行っています。
そんな中で割と採用活動というものの解像度が自分の中で上がってきたように感じています。

この記事は、表に出すようなものでもないんですが、自分の中で採用に臨む際に忘れずにいたいマインドをまとめておこうと思っています。

経営とはルールを作ること

経営が果たす役割は事業成長のルールメイキングを行うことです。
ミッションの達成に近づくために、事業成長の因果を特定し、ノイズを取り払い、事業成長に再現性を持たせることが経営を行うということです。

採用をするということは、事業運営上の内部の変数を増やすということであり、事業成長を実現する上で必ずしも自明なことではないと思っています。

採用は、人材を採用するということによって事業成長を実現できるルールを敷くことができた場合にはじめて有効になります。

では、このルールを敷くための必要条件はどんなものになるでしょうか?

自分は「自分よりも優秀な人材が、自分の想像を超えて事業にポジティブなインパクトを与えることができる仕組みを整えた上で、自分より優秀なその人がここで活躍する意義を作ること」だと考えました。

この前提に立つことで、経営が果たすべき役割と、採用広報によって発信すべき情報、採用に向かうスタンスがシャープになっていきます。

自分よりも優秀な人ができなくて、自分にできることは何か?

めちゃくちゃ単純です。
絶対に実現したい魅力的なビジョンを掲げ、その実現に向けて、普通は引き受けられないくらいのリスクを引き受けることです。

自分が達成したいこと

あまり言っていないですが、自分が起業を志したきっかけは高校二年生のときに起きた東日本大震災です。

友人が駅前で募金活動を行っていて、自分は自分の財布の中身(1,500円くらい)を全部寄付して家に帰りました。
いいことしたなあと思って帰った日、孫正義が個人で100億円の寄付をしたことを知りました。自分の小ささと、孫正義のかっこよさに、心の底から衝撃を受けました。そして、自分が守りたいと思ったものを守るには金が必要なんだと思い知りました。

その後、コロナがきて、今年の初めには能登半島地震が起きました。
また自分はほとんど何もできませんでした。

自分は、旅行というマーケットでプロダクトを作って、とにかく早くアジア圏に展開していきたいんです。それは旅行が人流と深く結びついているからです。

2027年にくるのではと言われている台湾有事は、天災ではなく人災です。
そんなこと起きなければいいに越したことはないけれど、でももし起きてしまった時、何もできない自分のままではいたくない。

「狂ったホテルを増やしたい」なんて記事を書いていて、それはそれで本心ですが、その先で心の底から達成したいのは、いつも通りの日常を維持することにインパクトを持って貢献することです。

平和の象徴たる旅行のマーケットに従事する意義はここにあると思っています。

この思いだけはブラさずに、絶対に意義があると信じているから、誰よりもリスクをとって、人の人生を巻き込んでいきます。

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