会社員から起業する場合に、気をつけておきたいこと
会社員(お勤め)から起業する場合、さまざまな意識の転換が必要になってくると思います。私自身も会社員生活が長く、今でもまだだなぁと思うことがあります。そんなことをちょこっとまとめてみました。
消費者から提供者へ
起業するということは、何らかの商品やサービスを提供することです。それは、消費者から提供者に立ち位置が変わるということ。
そんなわかりきっていることを、なぜ敢えて書くのか?それは、「要らない」と言われたり「キャンセルします」ということを言われる側に立つという意味だからです。
先日 無料のオンライン講演会を企画・開催しましたが、無断欠席、結構ありましてね。中には「あー、すっかり。忘れてたのー。アハハハハ」と。全然悪気がない。それで思ったんです。そうか。これって、消費者視点なんだと。キャンセルに対して罪悪感?みたいなものを持たない。だから、悪気がなくて当たり前。提供者視点がそもそもわからない。
私自身も会社員時代はスケジュールは生き物だから(キャンセルは)仕方ないと思っていました。でも逆の立場になり、キャンセル時の精神的ダメージと戦うことになり、その耐性をつけるために時間も要しました。
(今では、ご縁がなかった。自分の訴求力が弱かったと、自分反省の材料にしようと思考転換が図れるようになってきましたが・・・。)
そう考えた時、起業を考えているのであれば、単に売ることばかりを考えるのではなく、周りの商売人に対して慮ることも頭の片隅に入れたほうがよいように思います。
ま、でもこれは頭でわかっているのと、身をもって経験するのとでは、受け止め方が違うので、まず経験あるのみだとも思いますが・・・。
ビジネスは信用第一。信用や信頼は小石の積み上げなので、小さなことこそ丁寧に行うのが大事かなと思っています(自戒を込めて)
短期目線から長期目線への視点の切り替え
どこも同じかわかりませんが、ボーナスって、今年1年もしくは半年間をどう頑張ったかで評価されるのではないでしょうか。
つまり会社員という働き方は、比較的短期的な目線で仕事をしているのではないかと思うのです(中には経営企画室などで中長期戦略を作ってる人もいると思うし、中小企業こそ短期目線になりがちなところもある)
一方で起業というのは、いきなり1年や2年で芽が出る仕事ではない。全くオンリーワンな商品・サービスがない、この世の中で、ポッと出てきた個人の商品・サービスが初年度から、かっ飛ばせるほど、世の中は甘くない。芽を出すために長期戦でがんばる。という心構えが必要だと思います。
聞いたことあると思いますが、成功曲線という考え方があります。イメージとしては、右肩上がりで直線で爆走な成長したいけど、実際は芽が出ない時間が長く、あるタイミングから突然成長軌道に乗るという考え方です。イメージと現実のギャップに苦しみ、ギブアップ・・という話も少なくないと聞きます。
スタートアップ企業の社史など見てみると、見事にこの成功曲線を描いているので、説得力は高いと思います。
今でこそ高級車ブランドで持て囃されるLEXUSブランドも、発売当初は「ほんとにベンツやBMWと渡り合えるのか?」「ちょっとアメリカで成功したから逆輸入とか、カッコつけたこと言ってんじゃねぇ」とか、ボロクソに言われていたようです。トヨタでさえも、新ブランド導入に苦戦した(確か10-15年かかったと聞いたことある)。だから誰もが苦戦するんだと思えば少しは気が楽になるかもしれません。
芽が出ない期間は、焦るし、クサりたくなるし、心も折れるけども、続けていれば、必ず芽が出て花開く時がくる。
そう考えて腰を据えてやる。そういう気構えが要るかなと思います。
私は、この報われない期間って大事だと思ってて、この期間が人やそのビジネスを大きく成長させる養分だと思ってサポートしています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?