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【WEEKLY留学記⑲】(1/14~1/20)

久しぶりに書くnote。

年末年始、更新することが出来なかったけど、また再開していきたいと思います。

年が明けましたね。おめでとうございます。そして、同級生のみんなも成人式を迎えたみたいで、お互い、成人おめでとう。

スクリーン越しに見る成人式の写真、めちゃくちゃ楽しそうやなぁと思いながら、参加したい気持ちでいっぱいでした。もし久しぶりに小学校の友達に会ったら、今お互いどんなこと話すんやろ。みんなどんな感じにしてるんやろ。って気になる。ぼくは基本的にシャイな性格で誘いに出づらいタイプだから、成人式はそういう場でしか会えない人と会う絶好のチャンスだと思うんよな。

あーーー行きたかったーーーー。


猶予期間

式に出席していようとしまいと、通過儀式を過ぎれば、社会からすれば、ぼくも紛れもなく”大人”になるんだよね。

まだ”大人”って言葉がよく分かってなかった中学校とかの時は早く大人になりたいって思ってたけど、最近はその現実や大変さも分かってきて、そうでもないなって思うようになってきた。

高校の現代社会の時間に習った「モラトリアム人間」。

年齢では大人の仲間入りをするべき時に達していながら、精神的にはまだ自己形成の途上にあり、大人社会に同化できずにいる人間。

授業を聞いてたあの時は、自分こそはならんだろと根拠のない自信を持ってたけど、改めて今この定義を見てみると、割と当てはまってるかも。

僕の場合、小さい頃(小学校低学年)は動物園の飼育員になりたくて、中学校に上がってドラマの影響を受けて救急救命士カッコイイじゃんってなって、それで高校を決めて、また色んな先生の影響を受けて、心理カウンセラー、薬剤師、を経て、さまよい続けた結果、今は研究者を目指している。

実際に研究するのは楽しいと思うし、ありがたいことに、今の自分にはやりたいことはある。ぼんやりとしてるけど、あるのは幸運なことだと思う。

仮に研究者の道まっしぐらで進むとすると、どっかの大学院で博士課程を頑張って終わらせて、研究所なり大学なり企業もしくは起業でポストを見つけ自分の研究室を持つようになるのが一般的に花道だと言われる。だけど、今の僕にはそれまでの道筋が五里霧中状態。

大学の間にやりたいことが多すぎるーーーーー。

例えば、ワーホリもしたいし、インターンもしたいし、青年海外協力隊にも興味があるし、隙あらば世界一周もしてみたい。留学が終わったら、岡山に帰って国際カフェなるものも開きたい。でも、お金のことも考えないと。また大学一年生の頃みたいにバイト4個を掛け持ちをして、時間とGPAを引換にお金を稼ぐのも賢くない。だからって違うやり方(翻訳、出店、テレワーク)でお金を稼ごうと今まで試みてきたけど、どれもなかなか続かなかったり。

こんな調子で、まだまださまよい歩いてる。

だから、一向に大人になれる気がしないのだ。

先日、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金持続願をネットで申請した。毎年、年末年始の時期にこれを提出して、まだ奨学金を借り続けますよという意思表明をするようなもの。(時間ある方はぜひWikipediaの「奨学金/Scholarship」の日本語バージョン英語バージョンを覗いてほしい。日本語の奨学金の定義には学生ローンの意味合いも含まれているから面白い。)そしてこのまま借り続ければ、4年制大学が終わる頃には卒業証書と約500万円の貸与額通知書がもらえる。

そんな現実もこの先で待っているけど、今はこの猶予期間の中でもう少し”学生”を楽しもう。って最近すごく思う。

そう思うと、今アメリカのニューヨークで留学している環境ってすごく理想的じゃないか。


新学期

春学期は今月の28日から始まります。ワクワク。

実は一時は、約一年間の留学の期間を半分に短縮せざるを得なくなるような状況だったけど、これも色んな人の助けのおかげで、当初の計画通りの留学になりそうです。

秋学期の反省を活かして、今学期はあれにこれにと手を出さず、勉強に力を注ごうと思うことに。取る授業もGenetics(遺伝学)が中心で、こんな感じ。

「General Genetics (遺伝学概略)」(火木 14:30~15:50)
「Genetic Engineering (遺伝子工学)」(火木 11:30~12:50)
「Developmental Genetics Lab (発達遺伝学ラボ)」(月水13:00~16:00)
「Neurobiology (神経生物学)」(火木 8:30~9:50)
「Art & Science (アートと科学)」(月水 11:00~12:20)

前学期の履修登録の時はPrerequisites(事前履修科目条件)が足りないとかで、何をすればいいか分からなかったけど、今回はちょろかった。取りたい授業を授業カタログからさっさとピックアップして、担当している教授宛てに、日本にいた時の成績と秋学期の成績をファイル添付して、一斉送信。僕からすれば背伸びして取るような授業でも割とすぐに受け入れてくれた。

ところで中国には「开后门」という言葉があって、「融通を利かせる」という意味ですが、アメリカにも似たような気質がある気がします。

国としては240年ぐらいの歴史しかないのに、これだけ大きな国土をまとめてきたのは伝統や風習ではなくて、法律だと勝手に思ってる。日本みたいに、未成年がコンビニでお酒を買えるわけがなく、どこのお店もそういうものにはしっかりと厳しい(フェイクIDを使えばすり抜けれるってのは聞いたことあるけど)。アメリカの入国審査もどこの国よりも厳しいと聞く。去年の大晦日はニューヨークのタイムズスクエアでカウントダウンに行ってきたが、そこでも持ち物チェックが3回ぐらいあり、リュックサックや折り畳み傘を持ち込もうものなら、その場で捨させるか来た道を帰らせるかでビシバシやってた。

法律やルールが厳しいとは言っても、アメリカは交渉次第で「开后门」してくれる国だと思ってる。例えば、大学内のある研究室は基本的に院生しか受け入れていないが、ダメもとで訪ねてみたら、研究室内のミーティングやプレゼンにまで参加させてもらえている。一つ学年が上(3年生)で同じ大学の先輩は、教授との繋がりですでにアメリカの大学院で”内定”を貰っているらしい。さっきのタイムズスクエアのカウントダウンも、警察にチップを渡せばサッといいポジションに入れてくれる話も聞いたことがある(もはや交渉ではない)。

良い言い方をすればフレキシブルでいい国だ。

ともかく新学期が始まる。落ち着いて、勉強することにどっぷり漬かりたい。せっかくの猶予期間なんだから。


携帯がない生活

週の曜日を忘れるくらい規則正しいとはかけ離れた生活を送った年末年始だった。

カナダで留学してる同じ大学の友達二人がニューヨークに遊びに来てくれて、市内を観光したり、タイムズスクエアのカウントダウンに行ったり、ブロードウェイのライオンキングを観たりと、人生初がたくさんあった。留学の間にこんなにどっぷりとニューヨークを探索したのは初めてで、すごい楽しかった。

ニューヨークで新年を迎えた後、余韻に浸る間もなくすぐにパリに飛んでいった。前々から計画していた南西ヨーロッパ+モロッコの旅行にどうしても行きたかったのだ。

この旅行でもまた数え切れないくらいの人生初があった。それはまたゆっくりと振り返り、別のnoteで備忘録として残していきたい。

そして、携帯を失くしたのも人生で初めて(水没は人生で2回ほど)。

モロッコの世界遺産、古都フェズのとある公園内で散歩している時。気づいたら、あれ携帯が無いってなって、落したのかスられたのかは謎のままだけど、それ以来携帯の姿を見てない。

というわけで、携帯が無い生活が始まって2週間が経つところ。

現代文明の利器を手放して、思い当たる不便は少なくないが、一番つらいなと思うことは好きなタイミングに写真が撮れないこと。幸いパソコンは手元に残っているので、こうしてnoteを書けたりできるわけですが、このパソコンを振りかざして、内カメラを使って写真を撮るわけにはいかない。大きな買い物をする余裕が出来たら、iPhoneみたいな高いスマホはやめて安いのにして、しっかりしたカメラを買いたいなとも思ったり。

でも、失くして良かったなと思うことは、SNSやGoogleの検索エンジンから離れれるようになったこと。前までいかにスクリーンにしがみついていたか、良くわかった。全く無駄なことかどうかは分からないが、ツイッターのタイムラインをひたすらスクロールしたり、むやみにすぐにGoogleで調べたりするのは、本来ゆっくりと時間が流れるはずの生活に焦燥感をもたらすことだなと思うように。

しばらく続けていたFacebookの英語日記も今は途絶えている。その代わり、アナログの英語日記を始めた。ヨーロッパ+モロッコを一緒に回った友達と立てた目標の一つである。Google先生にむやみに聞くことも止めた。代わりに分からない単語や概念を専用のノートに書き留めておいて、家に帰ってから一気に調べるようにスタイルを変えた。これで本当に調べたいものだけ残るようになるし、検索履歴を振り返るのも簡単になる。

同じところに住んで、同じところでご飯を食べて、本を読んだり、生活してるわけだけど、前と比べて、時間がゆっくりと流れるように感じます(噓だと思ったら一週間携帯なしで生活することを試してみてください)。

(お知り合いの方へ:今ツイッター、ライン、カカオトークがログインできない状態で、ご用がある方はフェイスブックのメッセンジャーかメール(pkog4f3k@s.okayama-u.ac.jp)でご連絡ください。ご迷惑をおかけします。)


写真がなくて、味気ないnoteになってすいません。今週はここまでにします。最後まで読んでくれてありがとう。

ではまた来週!!  

君に幸あれ!!!