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考えることは山程ありまして

今日は日本酒に関する疑問点メモです。ほぼ箇条書き。これを元にして後日個別トピックについて書くかもしれない。日本酒は好きなのですが、日本酒関連の文章を書くと虚無感でいっぱいになる。なんでだろうね。 

虚無はさておき、最近MBさんという方のファッション関係のユーチューブ動画を見ています。そこで語られてるファッション業界の話を聞いていると、どうにも他人事に思えない。「日本酒にも当てはまるんじゃ?」という予感がひしひしと。ということで書いてみよう。疑問点。問題意識。まだ日本酒とリンクしてなくって「ほー」って思った点も含まれてます。そこのところよろしゅう。

①「ハイブランドが高いのは、それに携わるデザイナーへの敬意が付加価値として値段に含まれてるから」

→ハイブランドがなんで高いのを説明する動画の中で語られていました。服はどんないい素材を使ったってそれほど高い原価にはならないそうです。それが何十万何百万に化けるのは、縫製の技術やデザインの歴史を学び、そこに新たな工夫を施して提示するデザイナーへの敬意があるからなんだそうな。日本酒もよく「造り手の技術に依存する酒だ」という趣旨のことを言われるのに、なんでこんなに違うんだろって感じました。

②ユニクロはいわば下流に存在するファストファッションだけれど、上流に存在するハイブランドの服を学んで日常に落とし込んでいる

→ここでの「下流」「上流」はただの位置関係で捉えてください。貴賤でも良し悪しでもありません。ここに関しては、それらが共存してるってことに驚きました。

③(①、②を受けて)「日本酒は本来ハイブランドであるべき銘柄がハイブランドになっていないのではないか?」という疑問

→ブランド価値を高めて、そこに金額という形で上乗せをすることができてないなと切に感じました。ざっくりで若干失礼に聞こえるかもしれませんが、買い手にはリテラシーが不足していて売り手にはノウハウが不足しているのではないかな、と感じました。

④(①に似てるのですが)なぜ日本酒はコアバリューである「造り手の技術(革新)」が価格に転じることがないのか

→日本酒の魅力が味にあるとして、その味のキモは職人の技術だとします。それならばなぜそこで革新が起きたときに値段に変動が起きないのか。上向きに。というかむしろ「技術革新」=「コストダウン」ってことで価格も下がってない?ここ結構疑問。「造り手の技術」だけでなく「比較的安価」がコアバリューに入っちゃってるのが原因なのかな、と今は思ってます。

(でも「安価」がコアバリューになってるのってどうなの?端的に言ってヤバくないですか?)

⑤「個性を出すべき中小ミドルブランドがトレンド研究をしすぎた結果、没個性的、平均的になる。結果差異が価格しかなくなってしまい、大資本を持つファストファッションに価格競争で負ける」と動画中にあったけれど、これまさに日本酒もそうでは…?

→即パクリ&後追い合戦で結果ファストファッションに食われてしまう、ということがファッション業界ではあるそうな。日本酒もこれってあるのかも。流行りの造り方や香りってありますからね。今の所それで大手に食われるってことはそんなに起こってないように思うのだけれども。どっちかって言うと中小同士でパイを取り合って疲弊しているという感じでしょうか。どうなるのだろ。

○まとめ

→以前から言われてることではありますが、日本酒は(付加)価値の付け方がまだまだ伸びしろだらけなようです。というか、高級化路線って日本酒が戦後まだ進んだことがない道だから誰もわかんないのかな。何やったらいいのかとか。何を売りにしたらいいのかとか。

個人的には何を推してもいいからしつこく丁寧に大胆に物語的な説明でもしながら、わかってくれるお客さんを少しずつ取り込んでいくのがいいのではないかなあと思ってます。忍耐&熱量&クリエイティブ(?)。

まだまだ考えることがたくさんある。

それがいいことだって素直に思える日はとかく健康なのだ。わはは。

帰ってお燗をつけながら考えるとしますか。ではでは!

酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。