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2020.4.16 だいたい後で決まるから考えなくていい。

今生きてる自分を遠い目線で眺めることはどうにも難しい。客観的とかそういうやつ。どんなにすごい小説の名手でも今生きている状態を描写するのは不可能なのではないかと思う。小説家は敏感で繊細だと仮定して理由を述べる。敏感で繊細な人ほど日に日に目まぐるしく物事の考え方や感じ方は変わる。身の回りは絶えず変化していく。敏感であるということは変化に気がつけるということで、繊細であるということはその変化から危機を察知できるということだと思う。危機を察知したら防御の構えや攻撃の構え、回避の構えを取れる。変化する周りに合わせて攻防回避できるということは自身も変化できるということで、うん、やはり目まぐるしく変化していく。変化しながら変化の過程を綴ることは論理的に不可能だろう。一定の視座、基準点がなければ一定の変化は記述不可能だ。(絶えず波打つ海面に立ちながらあの波は自分より高い、低いと論じるのは不可能だろうから。変わるもん自分の位置。)

ということで、自分が今どんな状態かなんて冷静に考えても答えらしい答えは出ない。全部の可能性を出しうるがゆえにそのどれもが答えになりえない、とも言える。「現役真っ只中に『現役時代を振り返ること』はしません」と言っていたイチローは今ようやく自身の現役時代を振り返ったりしているのだろうか。わたしは現役なので、自分について考えない。わたしは走るだけ。歩くだけ。妻の隣でゲームするだけ。子の隣に座って、その笑顔を見続けるだけ。ひとまずテレワークは終了して、明日はお店に出勤です。

酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。