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1人旅について〜その2.出雲散策編〜

【前回のあらすじ】

名古屋への1人旅をきっかけに、1人旅の魅力に気がついた。「時間なら有り余る程ある」という今思い返せば贅沢すぎる環境下の中で、次なる旅へと出発した。向かうは未踏の地「出雲」。夜行バスとの戦いにも勝利を収め、大社に降り立つ。早朝の大社はほぼ貸し切り状態だった。


行くまでの間に力点を置きすぎている感が否めないこのシリーズ。今日は出雲での思い出を書いていきたい。

貸し切り状態の出雲大社。大社周りの店も何一つやっていないので、選択肢は大社を散策する他ない。正面突破で鳥居をくぐる。少し歩くと有名なでっかいしめ縄があった。これに跨がれば「日本むかし話」のオープニング的に飛んでいけそうだな。とか思いながら、お参りした。しかし、No.1の見どころに来てもほとんど人はいない。若干得した気分になり、ズンズン進んでいった。

奥の院的なところを一周して戻ってくると、人がまばらにお参りに来ていた。待ち時間やら滞りやらが完全になかった為、想像以上に早く見終わってしまった。こんな時は資料館である。近くにある出雲大社資料館的なところへ向かうことにした。

他の観光客より、一歩抜きん出ている行程を進んでいる為、資料館もまだガラガラだった。なかなかに綺麗な資料館で歴史マニア的には見どころもとても多かった。特に昔の出雲大社の模型が印象的だった。本殿までエゲツない長さの階段が続いている。ウォータースライダーできる長さやん…。とか思いつつ、この模型で流しそうめんやったら楽しそうだな…。とか思いつつ色々と学んだ。

資料館を後にする。まだお昼前くらいだが、腹が減ったので、寺社町をふらつこうと思い、大社方面へ戻る。寺社町は僕より2周遅れくらいの観光客で溢れかえっていた。(完全にこちらのフライングだが)店はどこも混んでそうだったので、ありがたそうな塩だけ土産に買っていって、大社を後にした。

出雲大社から一畑電鉄というローカル線に乗り込み、出雲市駅に向かう。ローカル線の車内精算システムにあたふたしつつも出雲市駅に到着。腹ペコだったので、とりあえずそば屋で出雲そばを食べた。昨晩からほとんど何も食べていなかったこともあり、身体中に染みるうまさだった。

腹一杯になったら次は風呂だと思い、近くにあった「ランプの湯」という銭湯に。薄暗く高い天井が印象的な銭湯で、長旅の疲れがものすごい勢いで癒えていった。ちなみにこの「ランプの湯」。数年前に火事で全焼したというニュースを見た。今は建て替えて営業再開しているそうだ。

こうして癒しを得た僕はふとこう思った。「ここまで来たし、広島にも行っとくか」

急遽、広島行きのバスを予約した。まさに行き当たりばったり。1人旅の為せる所業。

次回「広島延長戦」に続く




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