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台湾・再注目「ゴールドカード」がやばすぎる... 台湾版#デジタルノマドビザ とその動き

福岡*台湾「明星和楽 2023」閉幕

いよいよ2023年も年の瀬を迎えたわけですが、今年最後の海外訪問は福岡市が開催するスタートアップイベント「明星和楽」の登壇でした。これで台湾訪問は今年だけで3回目、延べ約60日を台湾で過ごしたことになり、もはや日本国内のそこら辺の街よりも台湾の、特に台北の地理感覚には少し慣れが出てきつつ、あります。ほんの少しだけど。色々とインスタでも情報を発信したことで宿泊やご飯屋さんなどお役になっているようで何よりです。

市長の左には台北市代表で来られた方なんですが、裏ピースなのかわちぃ

明星和楽メインイベントとして仕立てられたのが、「ユーザーを熱狂させるコンテンツづくりとは」と題して、福岡県出身の映像ディレクターとしてNetflix『サンクチュアリ』で世界トップ人気ランキングに食い込んだ江口カン氏と、福岡発スタートアップでありながら台湾でYoutuber/Vtuverの育成、マネジメントなどを行うcapsule inc.代表・埴渕修世さん、そしてエンタメ社会学者の中山淳雄さんらによるもの。大変僭越ながら、小職がファシリテーターをおおせつかって進行を勤めさせていただいたのでした。

この日の台北は寒波到来で、めちゃくちゃ寒かったのです

今回僕が詳にしたかったのが「日本人として」台湾、そして世界にヒットする映像づくりの「コツ」。東京オリンピック誘致PVの監督にも携わって成功し、相撲を題材にしたタブーな映像で世界にヒットしたという経験から、トップダウンなディレクター視点で江口さんが。一方、個人ひとりからの発信から世界を動かす映像コンテンツの現場におられる埴渕さんからはボトムアップなディレクター視点から。双方の視点を色分けしながら、そこに、エンタメ社会学者の専門的知識を突っ込む、中山さんの絶妙な温度感のオタクなコメント。ファシリとしては正直、めちゃくちゃにやりやすい布陣。

どの写真も、水が邪魔なんよ実際

「このメンツのトークは面白そうすぎる!」とわざわざ台湾まで東京から参加してくれた人もいるくらい。寒さに負けず、充実したトークセッションとなりました。江口さん「日本だから、世界だからというのではなく、人間だったら誰しも感じることを追いかける」。埴渕さん「クリエーターが売れるなら、風呂掃除だって何だってやる。そういう世界」。中山さん「日本から世界にあてるというのは、本当にまだまだ珍しいこと。」

個人的には世界目線のクリエーティブを語りながら、あらゆる作品に福岡の香りがする江口さんの視座の上がり下がりに大いに感動したものです。セッションにあたって、サンクチュアリのみならず、過去作品を一度に全部見したのですが、一気に福岡愛が高まる、高まる。過去、電通時代にご一緒したこともあった江口さんとの再会に、また心を新たにすることができました。

台湾から始まる「人材不足」対策

熊本に世界最大手の台湾発半導体メーカーTSMCが進出したことは、九州経済界に大きなインパクトをもたらしています。熊本市の商店街にあちこちで「熱烈歓迎」の文字が掲げられ、台湾と熊本の交流をより深めようとする動きが。

なぜ「つるや」がこの時レインボーだったのかは知らない

台湾国内のIT人材の不足は、人口減少、少子高齢問題と相まって、日本以上に深刻であると言われています。台湾企業、並びに政府は世界で生き残っていくべく、いよいよ台湾→日本へ。何だか嬉しいと喜んでもいられないというか、これまで日本企業が海外の安い賃金を求めて進出していたのに、今や、近隣アジア諸国が「日本や安い・質がいい・安全だ」として工場を作っていく時代になっているというわけで。iPhone部品の多くが日本製だという話もありますが、こういった半導体事業において日本は世界の工場の1つとして認識される時代が訪れているわけなのです。

そこで生まれた台湾版 #デジタルノマドビザ 、通称 #ゴールドカード と呼ばれるいかにも中華系らしい金ピカきんなカードが、デジタルノマド界隈で話題となっています。

●3年間居住可能 再入国限度なし、永住OK・家族同伴・入国OK ●雇用・アルバイトOK 何なら仕事なくてもOK ●所得税最大50%免除 ●身分証発行、保険適用OK ●取得条件は「どれか1つ」でOK

最強すぎる。。

さらに国際人材交流プログラムへの参加が認められると約20万円が支給されたり、ピッチに出たり、商談、講演などあらゆる優遇制度が適用されるという...これが日本以上に人口減少・少子高齢問題に悩む国の本気の施策というわけです。

台湾で開催した Digital Nomads Meetupの様子

海外とはいえ日本語に親しみを持ってくれる人も多く、まるで国内のように暮らせる国、台湾が「どこでも働ける」場所の候補として、いよいよ政府が動き出す。 「働く」をキーワードに台湾と日本、この距離を近づけていく下準備が整いつつあります。

ITプロフェッショナル人材に向けて国際競争の中で戦わなければならないのは日本も同じ。来春発行と言われる日本版 #デジタルノマドビザ はどこまで本気出せるのか。

来春に向けて準備が進んでいると言われる日本版のビザが、世界のデジタルノマドにとってどこまで魅力的に映るのか、その発表を楽しみに待っています。

Be where you are meant to be.

良いお年を。

トップの画像は、台中でお気に入りになった「嬉・行旅(Si Hotel Taichung)」というホテルラウンジでの様子。台湾での越境リモートワーク。ぜひ来年お試しあれ。

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