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京大を卒業して

1回生の4月は、毎日のようにサークルの新歓でクスノキ前に集まっていた。そのときに、その後の京大での生活をともにすることになる数々の仲間と出会った。そして今日、気づけば卒業の日を迎えていた。

新歓

新歓期には、色々なウェイサーからの勧誘を丁寧に回避し続けて、その後加入することになるサークルの新歓に通った。そのサークルの新歓イベントにはほとんど参加して、加入が決定するより前に、先輩たちを覚えたし、先輩たちに覚えられた。クスノキ前から新歓イベントの実施場所へと移動する間、サークルの活動内容を聞くのがとても楽しかった。

加入後、毎日のように顔を合わせる中で、ゆっくりと仲間の顔と名前を覚えていった。仲間たちに対するあの頃の印象と今の印象は、大きく異なる。それは、単に仲間のことをよく知ることができたから変わっただけなのか、この4年間での成長があって変わったのか、正直わからない。仲間たちも僕に対して同様に、少なからず印象が変わっていることだろうと思う。

4回生

1回生のときに見た4回生は、とても遠い存在に思えた。色々なことを知っていて、色々なことができて、手の届かない存在のように思えた。今、自分たちが4回生になっても、やはり7回生は、とても遠い存在に思える。今の1回生は、僕たち4回生のことをどのように思っているのだろうか。3学年も離れていると、なかなか接する機会もないし、コロナ禍で上下のつながりが希薄になってしまったので、そもそも何の感情もないかもしれない。ほんの一部分だけでも、多少の憧れがあれば嬉しい。これからは、サークルに残された過去資料の中で、ひっそりと存在できれば、それで十分である。

卒業式

みやこめっせは、入学式のときよりも遠く感じた。京大周辺だけで生活が完結していたから、それに慣れきってしまったのだろう。4年前にも歩いた道をたどって、クスノキ前に向かった。クスノキ前には大勢の京大生がいた。僕たちの新歓イベントの定番集合場所だった場所に集まっていたように感じたのは、きっと気のせいだろう。

もう、はじまりの場所だったクスノキ前は、サヨナラの場所になってしまった。クスノキ前で出会った仲間たちとともに、クスノキ前から旅立てることが嬉しくて、寂しい。

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動け!タイムライン

動物園か水族館にいきたいですね。