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オーティス・レディングからドック・オブ・ザ・ベイを海外ミュージシャンとやってみました。

今回は、オーティスレディングから「ドック・オブ・ザ・ベイ(Sitting On The Dock Of The Bay)」を、ドイツ在住イギリス人のRobertさんとやってみました。

曲は、皆さんご存じの通り、オーティスとスティーブ・クロッパーによる共作で、晩年と言うには早すぎるオーティスの亡くなる前の名曲です。

当然、大好きな曲なんですが、元々候補には入っていませんでした。

去年だったかに、彼のチャンネルに、これがアップされたときに、私の方で、「この曲は好きだし、いつかやってみようかなと思っている」とコメント欄に書いたら、「じゃ、これにあわせてやってみませんか?」と、動画と音声が送られてきました。「ちょっと先になると思いますけど、どっかで私の演奏を加えてみますね」と返事をしておりました。

で、先週やってみたんですが、ほんとは「すぐ終わるかな」と思っていたんですが、「原曲より速いテンポで演奏されている」「キーが5度変わっている」ということがあり、思ったよりは時間がかかりました。

ということで、これも、先に、「彼の弾き語りバージョン」があり、それに私の演奏を加えたものです。

これがその弾き語りバージョンです。後半、「衣擦れぽい、こすれた音」とか、「吹かれ」ぽいノイズがあったので、その部分は、うまく調整して目立たないようにしました。

Robertさんはどちらかという「内向的な美的センス」を持った方なので、ある意味オーティスとは被らないタイプの方です。

ですから、今回は、黒人音楽的アプローチ、ロック的アプローチではなく、あくまでも「Robertさんの演奏するドッグ・オブ・ザ・ベイに寄り添った演奏」を加えたという感じです。

まずこのキーとテンポの違いが与える影響が大きく、「原曲とはかなり違った感じになってしまうな」と思ったので、色々考えたうえで、最終的に、今回は、久々に「ガットギター」を使いました。

前回の二曲が、ジミヘンで、ちょっとハード目でもあったので、今回は、逆に静かな曲でバランスがとれたかなと(笑)。

<曲の方針>
方針としては、
・Robertさんの持つ雰囲気、彼のバージョンに合わせる。
・同時に、原曲のスティーブ・クロッパーのフレーズはなるだけ入れる。
 原曲とは違った感じになるにしても、やはりこれは入れたい。

・アレンジが単調にならないように、ドラムは途中で変化をつける。
・スティックではじめ、途中でスネアに変わるパターンを採用する。
・ベースはシンプルにいく。

・リズムセクション、及び、全体の雰囲気になじませるために、ガットギターを使ってみる。

・ドラムはハイ・ハットでのニュアンスに気を配って叩く。
ドラマーではない自分にできる範囲でですが、一応、その様にしてみました

・リズムは、ちょっとボサノヴァのリズム的なもので行く。
・最後の口笛に合わせてガットによるリードフレーズを入れる。

・原曲の管楽器アレンジは使わず、代わりに独自にストリングスを入れる(但しシンプルに)。原曲のあれは大好きなんですけど、R&B寄りになるので。

・展開部にオルガンを足す。ただし、過剰にならない程度に入れる。
 狙いはレズリーの回転の変化による微妙な盛り上げ演出。 

・アクセントとして、トライアングルをちょっとだけ入れる。

という感じでやってみました。

ということで私は
エレキギター、ガットギター、ベース、ドラム、キーボードによるオルガンとストリングスパートを担当しました。
アコギ以外の楽器は全部、自分で演奏してます。打ち込みはなしです。

エレキギターはGretsch 6120wを使いました。
アンプは Fractal AxeFX2XLのFender Champ Tweed 5F1 にロータリー(レズリーのエフェクト)を薄くかけてます。今回はDAWのプラグインを使っての後掛けではなく、FX2XLのを使いました。
ケイジャンムーンの時もレズリーを使いましたが、あの時は、かなり深めにかけましたが、今回は、かなり薄いです。ここは、曲の雰囲気に合わせた感じです。

後、Gretsch のハイポジションになれていないので、一部、ちょっと弾きずらかったですw。

ガットギターは普段はあまり使わないんですが、昔、良く弾きこんだゴダン(Godin)のエレガットを使っています(このギターはめったに登場しませんが、これ、90年代に買ったワン・オーナーもののギターだったりします。これギターシンセのデバイスを使ううことで、実は、MIDIも演奏できます。ただ、もう長い間、その機能は使ってないので、多分、無理でしょうが)
5弦だけ、弦が切れていたので、そこだけ新しいので、色が違っています(笑)ガット弦ははり変えた後、チューニングが安定しないので、その他は古いままで行きました。

Bassはアンプはフェンダーベースマンで行きました。

<映像>
いつも通り複数カメラによる、各楽器一発録りです。
オルガンだけとストリングの映像なしです(入力用の小さなキーボードを使っているので、鍵盤が小さすぎて映像的にあまり褒められたものにはならないため)。
余談ながら、ドラムの映像の時に、ケーブル(SDI用のBNCケーブル)が揺れてますが、あれは意図にやったのではなく、後で見たらああなってました。
一曲の間、振り子時計の様にずっと揺れていたのかと思うと笑えます。

<ミックス>
ミックスは60年代、70年代風という感じにはしてません。
まぁ、「DAWで普通にやった風」(なんだかよくわかりませんが、今風でもないし、昔風でもないのでこういう書き方になってます)。

<Robertさんのこと>
テストバージョンを送った際に「やった本人も、忘れていた」らしいんですが「いい感じだ」ということで喜んでくれたようなので、私も嬉しかったです。

Robertさんは、オリジナルもたくさん書いていて、ピアノもかなりうまいんですよ。幼少のころから、クラシックの音楽教育を受けていることは間違いないですね。

その彼のオリジナルもなかなかよいんですよ。いろんな曲をやってますが、たまに、ステファン・グラッペリ的な演奏をするヴァイオリン奏者をコラボしてやっていたりしていて、なかなか秀逸なんです。

Robertさんは、見ての通り、派手なタイプではないので、彼とのコラボのアクセス数はいつも伸びません(笑)。

でも私的には、それは「YouTube的な価値観で見ればそうなる」というだけのことで、彼の音楽は「音楽的にはRobertさんらしい深さのあるものが多い」ので、これからも時々、こうしてコラボを続けたいなと思っています。

<今後のコラボ予定>
・アルフィーとのトレイン・ケプト・ア・ローリン → 彼のボーカル待ち
 VersionはJeff BeckによるLes Paulのトリヴュートライブのバージョン!
・Rakudaさん及び、KIMIとのロバジョン → ボーカル待ち
・Rakudaさん及び、うちのボーカル(MJJr)のコラボによるストーンズの曲 → ボーカル待ちですが、  いつになるかわかりません(笑)。
・Davidさん作曲、Stu作詞のオリジナル曲 → 草案段階 私の楽器パートの仕上げを経て完成へ
・Stuとのリトルフィート → これは私の楽器パート次第。かなり苦戦中w

<コラボ保留中>
・Stuとの曲いくつか。

<Caolin(うちの奥さん)との曲>
色々多数。今、うちの奥さんは、ちょっととある国家試験の試験勉強をしておりまして、ここ1か月ほど、私との音楽活動は休止中でした。明日、その試験ですので、それが終わったら、また、再開予定です。

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