ハードな環境だからこそ、メンタルを整えて思い切り挑戦できる環境であって欲しい
こんにちは!りょっちです。
普段は、OPTIMINDというスタートアップの会社で、UXUIデザイナーをしております。
また、本職とは別に、3年前に出会ったコーチングでお仕事もしています。ただ、「コーチングを本職でも活かしたい!」という想いがとても強く、これまでも色々と模索をしていました。
(ユーザーインタビューでコーチングが活きる!というマニアックな記事ですが、気になる方はこちらもどうぞ!🙈 )
そして今回、"入社された方がオンボーディングに合わせてコーチングセッションを受けれる制度"を導入することになりました!
これまで、コーチングを自分のメインの業務であるデザインの中でも活かすことができていたし、メンバーとのコミュニケーションの中でも大いに役立っていました。
ただ、会社全体で考えた時に、「まだまだ自分ができることはあるんじゃないか?」と、常々思っていました。そこで、社長のマツケンさんにもっとコーチングを活かせることはないか?と相談していたところ、今回のオンボーディング制度として昇華させることができた運びです。
(普段は開発職なので、人事制度に関わることがありえないかもなんですが、こうした取り組みもポジティブに受け止めてくれる会社の文化には本当に感謝です!)
なので、今回はその立ち上げの背景となる想いを紹介します!
スタートアップという環境だからこそ、メンタルケアが必要である
制度を立ち上げた理由は、
"このスタートアップというハードな環境だからこそ、メンタルを整えて思い切り挑戦できる環境であって欲しい"
という個人的な想いに集約されます。
スタートアップ企業において、変化はもはや日常茶飯事です。自分で言えば、インターンで関わっていた頃も含めると、大きなビジネス戦略の転換もあれば、以前のプロダクトを見ると今では当たり前の機能がいくつも無かったり、トドメに、自分の部署の体制変更は2年間でなんと5回…!!
刺激的な日々を楽しめている自分からしたら良い環境ではあるんですが、やはり、あらゆる変化は少なからず精神的負荷がかかります。その中で日々の業務をハードにこなしていくことに、多少なりともつらみを感じる瞬間はしばしばあります。
(若干のつらみを感じつつ走り抜けた激動の日々はこちら🙈)
そんなわけで、
"変化が激しい + ハードな仕事が求められる"
という環境は、刺激的で楽しい一方、精神的な消費カロリーは高めだなと感じています。そして、制度が整いきっていないスタートアップでは、精神的なケアができる瞬間は多いわけじゃない。
私個人で言えば、入社前からインターンをしていたので、入社当時から、仲の良い社員の方が気にかけてくれて、気軽に相談できたりといったシーンがたくさんありました。さらに、悩みやストレスを消化できない時は、外部の方にコーチングしてもらったりと、心のストレスに対して敏感にメンタルケアを行っていました。
ただ、業務に慣れている+仲良い社員さんが多い+メンタルケアしてくれる知り合いがいる、というのは本当に恵まれた環境です。
普通であれば、入社時の状況として、
会社のほとんどの人は初めましての状態
リモートワークで他の社員と仲良くなる機会が少ない
業務も慣れるところからで、環境変化のストレスが大きい
などと、かなり不安定な状況であることは明らかです。うまく行っていれば良いですが、ちょっと立ち止まった時にどうなるんだろう。
もちろん、弊社メンバーはみんな相談に乗ってくれる素敵な方々です。ただ、例外なく忙しい業務の中で日々過ごしているのを見ると、相談せずに心の中に留めてしまうことも少なくない気がする…
この件に関して、「スタートアップは制度整っていなくても仕方がないよね。」ではちょっと危険な綱渡り。
改めてですが、以上のことを踏まえて、
"このハードな環境だからこそ、メンタルを整えて思い切り挑戦できる環境であって欲しい"
というのが、常々考えていたこと、私の願いです。
業務の文脈から抜けて、仕事に関する自分の気持ちを話す時間があってもいい
私は、"自分の気持ちを語り、認識すること"が、メンタルを整えていく上で重要なことの一つだと思っています。
人は語ることで自ら癒やされる自浄作用があるくらいです。色々な説明付けがありますが、「怒れること・悩んでいることを友人に話してみたらなんかスッキリした」なんてことは、とてもわかりやすい例かなと思います。
ただ、コーチングに長く関わってきたので分かるのですが、日常の中で、自分自身に対して考えていること・感じていることを言葉にする機会ってびっくりするほど少ないです。
普段、「今の自分のお気持ちは?」と考えることなんて無いですし、毎日の業務では、目の前の業務に全集中。意見を述べるにしても、目の前のコトをどうしたいか?どう進めるか?などと、自分の外にあるものへの思考ばかりです。
自分の気持ちを無視した状態だと、日々の中に確かにある違和感や痛みも"なんとなく大変"という解像度で留まり、上手く対処できずに無理に走り続けるなんてことも起こります。
そうではなく、自分がどんな状態なのかを認識することが、大事な自分を守ることにも、安心して刺激的な挑戦に身を投じていけることにも繋がると思っています。
さらに言えば、自分に向き合う中で認識できた自分自身、向かいたい未来が、目の前の仕事と繋がった時に発揮できる力はとてつもなく大きいはず!今この瞬間を、心の底から湧き上がるパッションを持って過ごすことができれば、多少の不安はなんのそのですよね。コーチングの主題はマイナスなことのケアよりも、プラス方向にドライブしていくことだったりするんです。
"自分の気持ちを語り、認識すること"
まず、ここから始めてみることは、ハードな環境の中で、メンタルを整えて思い切り挑戦できるために、1つできることかなと思っています。
どんな制度なの?
やることはシンプルで、入社された方の中で希望する方に、3ヶ月間、月1で60分のセッションを実施予定です。
ここでは業務のことではなく、この会社に入って働く自分のこと、会社で活動する中で感じていることなどを中心に自由に話せる場になればと思っています。
新しいメンバーは、入社時はいろいろと聞きたいこと、馴染めないこと、わからないことなど、不安な要素が盛りだくさんです。
弊社のメンバーは心優しい方が本当に多く、大前提たくさん助けてくれる環境ではありますが、会社としても、現場任せではなく、サポートしていくという姿勢であるべきだと思っています。
また、副次的な効果として、組織上の改善点を見つける上でのきっかけにもなるんじゃないかなと思っています。
何が普通なのかは、会社ごとに千差万別。中にいる人が"普通"に気づくことは非常に困難です。一方で、新しく入った時は、新しい環境の中で「もっとこうした方が良い!」に気づくことは多いはずです。
そんなことから、ちょっとした違和感や違いを話せる場があることで、中長期的にみても組織の改善サイクルとして機能しそうだなとも考えています。
(もちろんセッションで話した内容は口外しないので、受けに来てくれた方が言いたい場合に、話題に上げたいという想定)
自分の働き方、ひいてはチーム、組織と、身の回りの環境ってもっと良くならないっけ?と考えていくと、いろいろできることはあるんじゃないかと思っています。体制が整いきっていないスタートアップだからこそ、もっとよくならないかなと発想できますし、きっと変えていけることも多いはず。この制度を通して、働く環境が少しでも良くなっていけばいいなと思っています。
こちらの制度は3月から実施になります。この制度がどのように使われていくか、まだまだ検討ついていない部分もたくさんありますが、完璧じゃなくてもまず一歩踏み出してみる。今回はそんな取り組みの話でした。
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