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ディレイは楽器だ!

Leqtique EDMだけを音源にしてトラックメイクしてみた!

Apple Logic Pro X, KORG Gatget 2, Electribe Waveの使い方やハウツーもあります^ ^

有料記事ですが、無料で全て見れます。投げ銭スタイルだと思ってください。

1.  動機

実にくだらない。常日頃「ディレイは楽器だ!」といっている。その証明をしょうと思っただけだ。

ディレイが楽器だと思ったのは、 KORGが2000年に発売したELECTRIBE S (以下、ES-1)がきっかけだった。

ES-1は、当時のスペックの限界のせいか、個別のトラックにディレイを欠けるのではなく、マスターにディレイがついていて、デプス(かかり具合)とリピート(ディレイする回数)が一緒のつまみで、もう一つがタイム(ディレイの間隔)という今考えるとすごい仕様だった。

私にとってはこの仕様がたまらなかった。

そのES-1は140秒くらいしかサンプリングできないのに、ギターのフィードバック音を60秒位録音していた。

そのギターのフィードバック音のピッチやディレイのつまみをひねると「ズキュズキュ」とエグい音を出すじゃないか…そのエグい音にすっかり虜になったのだ。

その後、Mars Voltaに「Delay」というメンバーがいて、「仲間がいた!」と思ったものだ。(At the drive-inも好き)

だが、彼は若くして亡くなってしまった…

彼に捧げるわけではないが、ディレイの魅力に取り憑かれているのは事実。
俺も自分のバンド以外で参加できるならディレイだけやりたい。もしくは踊っているだけ(Happy mondaysのベズか)

これだけ好きなら、「ディレイだけで曲作れるでしょ!」と思ったのが発端だ。


2. 機材

アナログディレイ Leqtique EDM

DAW Apple Logic Pro X

オーディオインターフェース MOTU Ultra Lite mk4

サンプラー  iPad KORG Gadget2, Electribe Wave



3. ディレイ自己発信

下記の動画を見てもらう方が早いが、リピートを無限大にすると自己発信する。

インプットは不要だ。ディレイ単体で音が出ていることがわかっていただけると思う。


4. DAWに録音から音を加工してiPad/iPhoneに転送

Apple Logic Pro Xに録音する。こちらはなんの工夫もいらない。強いていうと96kHz / 24bitで録音している。

音を抜き出してイコライザーで加工するもいいし、後で述べるがKORG Gatget2のLoop Slicer Abu Dhabiを利用前提で考えると4秒くらいでぶつ切りにしても良い。

Air Playで転送しよう。知らない人に送ってはいけない。

使うサンプラー によってファイルを置く場所が異なる。


7. KORG Gatget 2 のに取り込み

・BilbaoとAbu Dhabi共通の準備

フォルダの「このiPad内」の「KORG Gadget」というフォルダに音源を配置する(「iCloud Drive」の「KORG Gadget」でもOK)。

・Bilbaoの場合

1. Bilbaoを開く

2. オレンジ色の「SAMPLE」をタップ

3. 「Local」タブをタップ

4. 好きな音源をタップし

・Abu Dhabiの場合

1. Abu Dhabiを開く

2. 画面右上の音源名をタップ

3. 「Local」タブをタップ

4. 好きな音源をタップ

8. KORG Gatget 2 でトラックメイク

ここまで準備ができれば、リアルタイムで打ち込んでもいいし、セルとタップしてもいいし…お好きなように…

パンク風トラックです。そんなに音色は加工していません。

繰り返しですが、これは全てLeqtique EDMの音だけです。

キックとスネアとハット(決して金属っぽくはない)とベースはできました。

ベースは無理やりピッチシフトをかけていて違和感ありますね…この辺の表現は難しいということでしょう(当たり前だ 笑)。


続いてEDMというかプロディジーっぽいトラックを作りました。

繰り返しですが、これは全てLeqtique EDMの音だけです(しつこい)。

1 / キック

ワンショットサンプラー (単音を使うサンプラー )bilbaoを利用しています。

STARTで音の開始位置を決め、LENGTHでちょうどいい長さにし、PITCHを少し下げて低音を出してます。

2 / スネア

bilbaoを利用しています。

キックと同じようにSTARTやLENGTH, DECAYの調整のみです。

3 / レイザスネア

bilbaoを利用しています。

Gatget 2は攻めたリバーブが多くて面白いです。「IFX トラックごとのエフェクト」で「FB Rvb フィードバックリバーブ?」を選択し「Type / Riser」を選択しています。

その後で「Filter」で「HP ハイパスフィルタ」をかけてあげます

4 / ハット

bilbaoを利用しています。

ハットの音が、ハットではなくただのノイズですが、それがなんとなくプロディジー感出ていて気に入りました。

あえて加工していません。

5 / ハット2

bilbaoを利用しています。

音源は「4 / ハット」と同じです。こちらはbilbaoのエフェクターを使っています。キュルキュル鳴っているのがこの音です。

EFFECTがLPFとなっています。

CUTOFFとRESONANCEをリアルタイムで操作して録音しています。

6 / シーケンス

1 - 5と異なりLoop Slicer Abu Dhabi(長めの音源を取り込み勝手に音を分割してくれるサンプラー )を利用しています。

ディレイの自己発信音のような持続する音源の場合はワンショットサンプラー のbilbaoよりも、Abu Dhabiの方が合うかもしれません(気がつくのが遅い)

スライスごとに下記が設定できます。

PITCH - 音程

ATTACK - 音の始まり

DECAY - 音の長さ

REVERSE - 反転

FX - エフェクト

REPEAT - 連打(?)

PAN - 音の位置

LEVEL - 音量

GROUP - グルーピング

MARKER - 音の範囲

この音源では上記のパラメータをあまりいじっていません。

EFFECTでGrainShiftを入れたらシーケンスっぽくなりました。

WARP CONTROLはリアルタイムで操作して録音することも可能です。

9. KORG Electribe Waveに取り込み

Electribe Waveもサンプラー の機能を持っている(建前上はドラムのみ)。

フォルダの「このiPad内」の「Electribe Wave」というフォルダに音源を配置する(「iCloud Drive」の「Electribe Wave」でもOK)。

1. Electribe Waveを開く

2. SOUNDタブをタップ

3. DRUMをタップ

4. D1-D8の下にある部分をタップ

5. Userの右の+ボタンをタップ

6. 好きな音声ファイルをタップ

10. KORG Electribe Waveでトラックメイク

ミニマルテクノっぽいことしました(本家の方々に怒られそう)。

繰り返しですが、これは全てLeqtique EDMの音だけです(もういい)。

トラックの1音ごとにPitchを設定することができます。Leq Kick PitchDown

Reverseも設定可能です。Leq Kick Reverse

IFX(エフェクター)のVALVE FORCEで歪みで音圧をあげます。乱暴です。Leq Kick Force

IFX(エフェクター)のDISTORTIONで歪みで雰囲気を変えます。やはり乱暴です。Leq Kick ForceDouble

スネアにIFX(エフェクター)のLPF 低音だけ通すフィルタを入れました。LPFはカオスパットで操作すると楽しいです。Leq Kick Force upsnere

ハットには「GROOVE TYPE」で「OFF BEAT」を入れて、DEPTHを深めにしています。いろいろ触っているとノリが変わって面白いです。

これだけだと芸がないので、一部音を抜いてみました。Leq Kick Force upsnere Phat

11. 振り返り

ここまではデモレベルかなーと。ここから曲として成り立たせるのは骨が折れそうで、他の音源も混ぜそうです…

可能な限り頑張ります!

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