あいから 6章 〜大好きな彼女が多重人格だった〜

いわきに引っ越しをしてから、出産をするための産婦人科を探したが精神的な症状を理由に何度か断られた。

ある日、病院の口コミサイトを見ながら彼女が「ここに行ってみたい」という。

複数のウェブサイトで比較してもこの病院の評判は良かった。

いい病院でも悪評はあるが、この病院の悪評は「受付がそっけない」だけだった。

「この産婦人科で産んで良かった」という意見がほとんどだ。

しかし、人気がある産婦人科なので病室に空きがあるかどうかがわからなかった。

早速その産婦人科に向かう。彼女の状況を話すと産婦人科の先生が「ボクがお二人の大事な赤ちゃんを取り上げよう!」と力強くいってくれた。

病院はいつも混んでいたが、この産婦人科に来るとお腹の子の成長を感じられて幸せな気持ちになれた。

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