あいから 8章 〜大好きな彼女が多重人格だった〜
彼女は強迫神経症の症状が残るもののパニックに陥ることもなく、過食嘔吐もせず、腕の傷も消えていた。
毎日産まれたばかりの次女やまだ甘えたりない長女を楽しそうにあやしている。
生まれつき肝臓が弱いのと、長年の過食嘔吐で胃や食道がボロボロだったり、喘息もあるが、気持ちが元気になれば体もついてくるだろうと考えていた。
ある日ゆきちゃんが「あれぇ~あの子…」と首をかしげている。
「どうしたの?」
「あたらしいこがいる…いや、おやぶんがまえになんかいってたなぁ」
「新しい人格がいるの?」
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