韻シスト『HOT COFFEE』を聴いて

バトルもよく見る鎮座DOPNESSがフューチャリングで参加している楽曲




まさにchill系って感じの歌だ。緩めのテンポで、リラックスしたビートに、ラップも緩めの感じでみんな乗せている。


特に、最初に歌う鎮さんのラップは気持ちいい。どうやったらこんな気持ちよくビートに乗せれるんだろう、というような、独特のフローがある。そして、フローだけじゃなく、リリックも、鎮座さんらしさが出ていて、適当そうで適当じゃないなとも思う。


タイトル通り、ホットコーヒーについて歌った曲だ。概念的なものをテーマにするのではなく、一つの飲食物をテーマにして、そこから連想できるようなことをリリックにしてビートに乗せていく。このやり方は、面白いなと思った。


そういえば国語の教科書に、昔の文豪で檸檬について小説を一本書いている人が載っていた。オーバーフローに至った表現者というのは、もはや一つの物体からもあらゆることを連想して、創造してしまうのかもしれない。


フローが気持ちいいと書いたが、このフローというのも、適当じゃないんだよな。きちんとリズムは正確に取れる上で、あえて取らずに崩している、という感じがある。乗れるけど乗らない、適応できるけど適応しない。


この基礎能力みたいなのは、トレーニングする必要があるのかもしれない。いや、それすらも、フローを育て続ける中で、自然に獲得していった方がかえって効率的なのだろうか。


400万回も再生されていた。ラップでもこれだけ再生されることって、あるんだな。コメント欄を見ていると、やっぱり「チルだ。」「リラックスできる」というようなコメントがちらほら見えた。


この人を癒す、というのは、鎮座さんの本文なのかもしれないな。俺には真似できないかもしれないし、そもそも別にする必要もない。


なんだか曲の感想から脱線していってしまっている。それだけちゃんと曲を聴けていない、楽しめていないってことなんだろうな、、、。

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