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編集者に会う前にすべき5つの事前準備とは?

「偶然は準備のできていない人を助けない」
とフランスの科学者のパスツールは言いました。

これは作家希望の人間にとっても同じです。

たまたま編集者と縁ができ、ひょっこり本が出ることになったなんて偶然は起こりません。

本を出す人は100%事前準備を行っています。

そこで今回は誰も教えてくれない
「編集者に会う前にすべき5つの事前準備」についてお話ししたいと思います。

これさえれば、いざというときにチャンスを掴むことができますので
ぜひチェックしてみてください。


■編集者に会う前の事前準備①自分のやりたいことを明確にしておく


友人とレストランに行った際
「オムライスも食べたいけど、ハンバーグも食べたい。えっ?エビフライにするの?それもいいなぁ・・・」なんて人の意見に釣られる人がいますが、自分が本を出すという意味において、優柔不断は百害あって一利なし。

本とは自分だけの主張です。

あなたがAと思ったら、たとえ編集者がBと言っても
Aを主張するくらいの強い意志がないと良い作品を仕上げることはできません。

そのためには自分のやりたいことを明確にし
作品を通じて何を表現するのかの核を決めておく必要があります。

■編集者に会う前の事前準備②プロフィールを作る


実は5つの事前準備の中でこれが最も重要です。
正直、魅力的なプロフィールさえあれば、作家に限らず様々な仕事が舞い込んできます。

あなたは何者なのか?
どんな実績があるのか?
それは他者と比べてどのように優れているのか?
などを平均300文字、多くて500文字で表現してください。

たったこれだけなのに、優れたプロフィールは運も仕事も引き寄せます。
これに関しては別の機会に改めて解説したいと思います。

■編集者に会う前の事前準備③企画書を作る


いざ、編集者に会っても「私は面白いものが書けます」と口で説明するのはナンセンス。

作家は文章で自分を語るのが当たり前です。
その際、あなたの変わりに代弁してくれるのが企画書です。


A4サイズで最大2枚。
タイトル・著者プロフィール・企画概要・目次などを
わかりやすく書いていきましょう。

編集者が企画書を見るのは正直5秒程度です。
その5秒で「これはすごい!」と思わせる必要があります。
これに関しても奥が深いので別の機会で細かくお話したいと思います。

■編集者に会う前の事前準備④出版社の作風を調べておく


これまでの記事でお話ししてきたように「出版とは結婚と同じ」です。
相手のことを調べずに結婚する人はいないですよね?
何に興味があるか。どんなことが得意なのか。今、何しようとしているのかなど相手の人柄を事前に把握するのが結婚の常識です。

出版も同じです。

どのジャンルが得意な出版社なのか。
過去のベストセラーの作品は何なのか。
最近力を入れている本は何かなど相手のことをきちんと把握しましょう。


そうすれば「ライバル出版社から出た本が好きです」なんて
失礼なことを発言することはなくなります。

■編集者に会う前の事前準備⑤編集者の作品をチェックしておく


好意の返報性という心理学のテクニックをご存じでしょうか?
自分が好きという気持ちを向ければ、相手からも好意が返ってくるものです。

この好意の返報性はもちろん編集者も同じです。

あなたが編集者の過去の作品をチェックし
「この作品の〇〇の部分が好きです」などと話せば
あなたに対しての好感度がぐんと上がります。

もっと工夫したいなら直近に手がけた作品ではなく
編集者デビューして2年以内の古い作品をほめてみましょう。
「古い話を知ってますね~」などと、通常以上に喜んでもらえます。

■まとめ


本を出す人は100%事前準備を行っています。

「チャンスの神様は前髪しかない」と言われるように
チャンスを見つけたときは、すかさずぐっと髪を掴まないと
後頭部には掴むべき髪がありません。

作家と編集者の出会いも同じです。

編集者にいつ会っても問題ないように
5つの事前準備をしておきましょう。

これがいざというときにチャンスを引き寄せる人の工夫なのです。


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