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夢百夜(7) 夜のカジノとストライプのスーツの男

夜のカジノにいる。

ぼくは映画『レインマン』のようにこざっぱりとしたスーツ姿。

ふきぬけの天井の高い部屋の隅が見えないほど広い部屋にカードの台が浮かび上がって見える。

そこにぼくは静かに座る。

カードの相手は細身でストライプのスーツを着た、端正な顔立ちをした男性。

ニヤニヤしながらぼくの顔をみている。

耳にはワイヤレスのイヤホンがはいっていて、ときどき部下に小声で指示を出しているのがわかる。


台の中央にいる体の大きな男からカードが配られた。

手元には5枚のカード。でもとくに役はない。ついていない。

ふと、ぼくのうしろにストライプのスーツの男性の部下が立っている。

彼はサングラスをかけていて、小声でなにかつぶやいている。

彼のつぶやきの後、彼のボスであるストライプのスーツの男性の応答が自然なタイミングだった。


そのため、スーツの男性に「ちょっと」とぼくは声をかける。

「きみの部下がぼくの後ろに立っている。

きみはワイヤレスのイヤホンを耳につけている。

きみの部下がぼくの手札をみて、きみにそれを伝えているんじゃないか」

ぼくは不満をあらわにしていった。


スーツの男性は、とくに不正はない、部下もきみの手札をぼくに教えていない、という。

表情は変わらずニヤニヤしている。

絶対ぼくの手札を知っているかおだ。


頭に血がのぼったぼくはそのとき気づかなかったが、まわりにはスーツの男性の部下がどんどん集まり出していた。

ぼくのまわりに彼の部下が数十人集まっていることにようやく気づいたぼくは、ひとつだけわかった。

いま、カードをつかわないゲームがはじまろうとしているのだ。

スーツの男はぼくをみながらニヤニヤしていた。




きょうの一冊

以上、けさの夢はちょっと不穏でした。。

とくにうなされるような私事はないなか、昨晩よんだ一冊『消えたママ友』が原因かも。。

この本、たまたま手にとった一冊だったんですけど、まずコワイ。

お化けとか、怪物とか、ゾンビとか、そういうのじゃなく。

ニンゲンがいちばんコワイ。『ウォーキング・デッド』でもそうでしょ。

とくに日常の、一見ふつうな感じであればあるほど、コワイ。

作者のほのぼのっとした絵柄がなおさら水面下のこわさを煽ります。

ママ友四人、子ども四人、ほか脇役ふくめて、それぞれのキャラや表と裏がていねいに描写されています。

読み終えてから再度みる表紙も、あらためてゾッとします。


おだやかな日常にひそむ恐怖、そのかんじが米ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』にもつうじるモノがあります。

こちらも良質なサスペンスです。

こちらはAmazonプライムで無料で視聴できます。




うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。