見出し画像

人間の幸せの3つのフェーズ(人にしてあげる幸せ)

今回は、人生や仕事において目指す場所、「ゴール設定」についてのお話。「自分が成功すること」だけでなく「人や世の中のためになること」がなぜ重要なのか。

3つのフェーズ

一般的には、人間には大きく3つの幸せのフェーズがある。

① 人にしてもらう幸せ
② 自分でできる幸せ
③ 人にしてあげる幸せ

今回特に触れたいのは「③人にしてあげる幸せ」なのだけど、その前に簡単に3つに触れておく。多くの人は、以下のようなサイクルを辿る。

① 人にしてもらう幸せ(0~20歳くらいまで)
生まれてから親に面倒を見てもらう、教育を受けるフェーズ。

② 自分でできる幸せ(社会人初期)
仕事をし始めてから、スキルや専門性を磨き、お金を稼ぎ、自分のCanを最大化させるフェーズ。「Selfish」にやる時期。でも、やり切ったら満足する。

③ 人にしてあげる幸せ(社会人中期〜後期)
自分のCanを増やし、ある程度満足できるところまで行ったら、それを社会に還元するフェーズ。「Unselfish」ここが最も幸福度が高いし、限界値がない。

① 人にしてもらう幸せ(老後)
最終的に、また①に戻ってくる。

Selfishなゴールには限界がある

多くの人が「年収xxx万」「不労所得を手に入れる」「こんなスキルや経験を身につける」という、②のフェーズの中で自分ができるようになることに主眼を置いた願望を持っている。それはそれでいい。②のフェーズに満足していないから、まずはここを満足する状態にしたいというのは当然の真理だと思う。だから、まずは徹底的に②をやり切ることも重要。

でも、人生のゴールがそこまでしか描けていなかったらどうか?そのゴールにある程度満足してしまったら、どう生きていけばいいかわからなくなる。年収が上がり切ってそこから動けなくなったり、事業が成功して金持ちになっても満たされない、というのはこういうこと。(年収は、800万以降は増えても幸福度は比例して上がらない、というデータもある)

設定するゴールはUnselfishに

ゴールに向かっているプロセスこそに幸せがある

何かを達成した時の喜びは一瞬だけど、何かに向かってのめり込んでいるプロセスこそが実は幸せなんじゃないかと思っている。部活でチーム一丸となって目標に向かっている時、文化祭の準備期間、第一志望の大学に向けて寝る間も惜しんで勉強している時。

結果が出るかどうかはわからないけど、心の底からやりたくて、やると決めたことに向かっている時のあの感覚。

だとしたら、人生のゴールなのだから、できそうなものを設定するのではなく、今の自分では到底成し得ないものを設定し、一生それを追い続ける人生のほうがきっと幸せだ。であれば、「自分だけが満足」というゴールには恐らくならない。満足した自分が世の中の何に責任を持ち、自分を使っていくのか。Unselfishなゴールを設定した方が自分も周りも世の中もハッピーだ。

「③人にしてあげる幸せ」を感じられる期間は、人生でそう長くない

先ほど、②の自分でできる幸せは社会人初期と書いたが、世の中見るとそうでもない。ずっと自分の幸せだけを追っている人もいれば、若くして③のフェーズにいる人もいる。

だとしたら、いつまで自分の幸せだけ追ってるの?老後は少しずつ①のフェーズに戻っていくことを考えると、人にしてあげる幸せを謳歌できる期間は限られている。

②のフェーズをやり切ることは重要だ。でも、長いようで短い人生をより幸せなものにするために、人にしてあげる幸せを最大化するために、Unselfishなゴール設定をしていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?