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「やらない言い訳の天才男」が決断を迫られた話

年始からパーソナルトレーニングに通い始め、気づいたら4月のフィジークコンテスト(筋肉の大会)に出ることになっていた。

やりたいくせにやらない理由を並べていた自分

1年前から本格的に筋トレを始めたが、ここ最近はマンネリ化を感じ、惰性でジムに通うようになっていた。何かを変える必要がある、目標を設定した方がいいとなんとなく思っていた。コンテストに出るような筋トレ系YouTuberも良く見るし、身近な知り合いもコンテントに出たことがある人、これから出ようとしている人も結構いる。でも自分は、「別に見せびらかしたいわけじゃないけどなぁ」「人と比べて順位つけるのもなぁ」「ゴリマッチョになりたいわけではなぁ」と思い、それが自分がやりたいことではないと思っていたつもりだった。

それでもなんでほぼ毎日のようにジムに行っているか。健康やパフォーマンスのためでもあるが、格好いいカラダ、格好いい男になりたいからだ。コンテストに出ることは色々やらない理由は出るが、結論、コンテストに出れる格好いいカラダの自分は最高なのだ。

で、パーソナルトレーニング初日。トレーナーにここに来た理由について話す。このまま自分一人でやっていても限界が見えた、何か熱く慣れる目標が欲しい、でも別にコンテストに出たいわけじゃ(また言ってる)。

そしたらトレーナーが、「4月にバンコクで大会あるんで出ます?」と。

「うわぁ来たよ。本当は人に背中押して欲しかったんじゃないの?大会出たことあるトレーナーが言ってくれてるわけだし(ちょっと乗り気)」

そのあと、すぐに都合のいいやらない言い訳がたくさん出てくる
「別にゴリマッチョになりたいわけじゃ」
「なんか生活リズムガラッと変わりそう。仕事に支障出そうだなぁ」
「2月には10日間タイの山岳民族にホームステイするプログラムに申し込んじゃったし。その間トレーニングできないからなぁ、仕上がるかなぁ」
「しかも4月には日本出張もある。減量末期だから美味いもん食えないじゃん」

瞬時にやらない理由をカットした。
「やります」と答えた。

決断しないと見えないものがある

震えた。不安だらけ。でも、なんだかとても清々しい。
どうすればいいかはわからない。でも、それは後から考える。決断が先、プロセスはあとだ。

人間の本能は現状を維持することに働く。例えそれがやりたいことや理想であっても、まず出てくるのはやらない理由だ。この原理原則をコーチングで学び、これまでもやってきたし、クライアントにも決断を迫っている。

だから、やらないと答える選択肢は最初からなかったのだ。

それから約1ヶ月、大会へのエントリーも済ませ、間違いなく日々の過ごし方が変わった。食事はしっかり計算してだいぶヘルシーになったし、筋トレに向かう姿勢も変わったし、早起きが習慣化した。会う人にも体分厚くなったねと言われる。

前の自分より、今の自分の方が絶対いい。この未来を選択して良かった。

怖くてヒリヒリするけど、決断した方がいい未来が待っているのであれば、間違いなくGoだ。ヒリヒリ、やらない理由はいいサインだ。

減量つらいけど、頑張ります!


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