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カラヴァッジオ

映画「カラヴァッジオ」
1986年のイギリス映画ですね。

1593年から1610年にかけて活動したイタリアの画家カラヴァッジを描いた作品です。

カラヴァッジオの作品みたことありますか?

聖母マリアを娼婦をモデルに描いたり、

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また、首を斬られる男の生々しい作品があるかと思えば、

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カード遊びのなか若い女性がサギ師にだまされている当時の風俗も描き、

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また、果物などの静物画も描き、

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なにかに取り憑かれたように多岐にわたり描いてます。

物語は、死期がせまったカラヴァッジオの回想で始まるんです。

カラヴァッジオという画家は気性が激しく、殺人を犯すんです。なぜ殺人を犯すにいたったか、彼をとりまく人間たち、愛人や、カトリック教会を背景に語らていきます。

この映画、目をみはるのは、カラヴァッジオの絵の世界を完璧に再現している点ですね。

カラヴァッジオの作品は、暗い背景に、人物だったり、静物が、光りと影に照らされているのが特徴なんですね。

この光りと影が恐ろしくなるくらい的確なんです。

もちろん照明機材などなかった時代です。自然光だけで、人物の皮膚、目、グラスに射す光りと影を怖いくらいに描いた画家です。

まるで、写真、映画をみているような絵を描くんです。そして、その光りと影のなかに物語があるんですね。

そのカラヴァッジオの絵を忠実に、この映画は再現してるんです。

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見事ですよ。圧倒されます。目を奪われます。


監督は52歳で亡くなったイギリスのデレク・ジャーマンです。

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最後の作品「BLUE ブルー」は、最初から最後まで画面いっぱいに青色が映し出されている作品です。

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おもしろいですね。

いろんな監督がいるから映画観るのやめられないですよね。

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