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\\なんでもない日常のエッセーVol.1//東京で流血沙汰に巻き込まれた話

筆不精な私は気まぐれに書く。

noteを開設してから早何年?溜まった下書きは数知れず。
恐らく毎回書くたびに似たような導入文句を書いているであろう私の文章。
今回はフラッと入った新宿のコワーキングから、投稿してみようと思う。

仕事でも旅行でもない無目的な放浪

今回の東京滞在の目的は仕事でも旅行でもない。計画など一切立てず、ただフラッと東京に来た。

昨年11月に沖縄で、マッチングアプリで知り合った東京在住の20代ゲイ(観光客Ver.)2人(YさんとTさん)とゲイバーに行き、仲良くなり、酔っ払いながら「今度東京に飲みに行くわー!」と、勢いで交わした約束を律儀にも実現するためにフラッと来た。

Tさんがタイプだったから、タイミングが合えばまたいつか会いたいと思っていたというのはあまり声を大にしては言えない。

要するに、TさんとYさんと飲みに行く以外には特に目的のない、完全プライベートの放浪だった。

8年ぶりの新宿2丁目

3ヶ月ぶりに会うYさんとTさんは変わらず元気そうだった。金曜の夜以外は予定が合わなかったので、朝まで飲もう!という大学生のようなノリだった。

3人で軽く居酒屋でご飯を食べ、そのあとはYさんが働いている新宿2丁目のゲイバーに連れて行ってもらった。

途中で、YさんとTさんの飲み仲間の、IさんとKさんが合流した。私は飲むとどうやらテンションが上がるタイプらしい。気づいたら5人で騒いで2万のボトルを2本開けていた。(ばかやろう)

5時頃になってそろそろ帰ろうかという話になった。どういう流れだったかは忘れたが、Iさんに誘われて私はもう1件別のバーに寄っていたらしい。それが事件の引き金だったのかもしれない。

流血沙汰になってなって丸1日介抱していた話

消えたIさんと私を探して、Yさんが店に来た。若干怒っているように見えた。5人ですき家に行こうとしていたようで、(恐らく)出てきたグラスには一切口をつけないまま、店の外に出た。

Iさんが勝手に私を別の店に連れて行ったのが気に食わなかったのか、Yさんは怒っていた。寄っていたバーはIさんが働いている店らしかった。「他の店のお客さんを取る」という行為がNGなのか、タブーなのか、2丁目の文化なのか、それが良くなかったのかもしれない。

お酒も入ってキレ気味だったYさんは持っていた紙袋(自分があげた泡盛の小瓶入り)を振り回し、Iさんの側頭部をバコーンと殴った。次の瞬間、Iさんは路上に倒れて頭から軽く血を流していた。訳もわからないまま、気づいたら救急車が来て、Iさんは近くの病院に搬送された。空が白んできた6時頃だったと記憶している。

これまた訳もわからないまま、なぜか私とTさんが救急車に乗り、病院まで付き添った。Iさんの診察と精密検査が終わるまで3時間ほど、待合室で2人肩を並べていた。9時頃になって意識朦朧としたIさんが出てきた。特に異常はなかったらしい。

だが、1人では歩けなさそうだったので、特に予定がない自分が面倒を見ることにした。眩暈と吐き気が止まらないようだったので、土曜日の丸1日、介抱した。定期的な水分補給をさせる、嘔吐時にトイレに連れて行く、ゼリーを食べさせる、などなど。我ながら良く介抱したと思う。ちなみにIさんとはその日が初対面だった。

そして先ほど日曜の朝、Iさんがようやく1人で歩けるようになったので、お別れして今、コワーキングスペース、HAKADORU新宿三丁目店でMac Book Proをカタカタしているというわけである。

時々は生活様式が違う社会で日常を送ってみてもいいかもしれない話

そりゃぁ無目的とはいえ、「現代アートを鑑賞しに美術館にでも行ってみようかな」とか、「東京の映画館で #ほぼ毎日映画鑑賞 してみようかな」とか「SNSで懐かしい人たちと連絡取って会おうかな」とかは思っていたわけで。笑

冷静に1人になって、こうして文章化して初めてカオスが整理されてきたからこそ、「まぁいい思い出だな」とは思うけれども。振り返ってみると、かなり動揺はしていたと思う。

ちなみにTOPの写真は、土曜日の夜、Iさんが寝ている間に気分転換に外で夕食を食べた帰り、駅の自販機で購入したペットボトルの写真。ホテルの水も、キャップが取れないタイプだったなぁと思い、最近のペットボトルの進化のベクトルはそこに向いているのか、と認識した。カオスの中でふと普段の自分自身を見つけた瞬間だった。

「東京は」「新宿2丁目は」という主語が適切か判断はできないが、普段の自分自身の沖縄の生活様式とは大きく異なっていることを実感した。一部は、「新宿2丁目で働く20代ゲイ(私の友達など)」という主語かもしれないが。
電車があることで、沖縄で車移動する人(私)よりも移動中の可処分時間が多い。
終電始発があることで、早めに帰るか朝まで飲むのかの二択が生まれる。
2丁目あるいはゲイバー独特の飲みの文化なのか、「ゲイ同士飲んで騒ぐこと」に時間も金も投資する。
今回の東京放浪では、普段生活をしていたら絶対に出会わないであろう出来事、絶対に交わっていなかったであろう東京在住の20代ゲイ(ホームVer.)の生態を知ることができた。

今回はカオスが過ぎたかも知れないが、「多分毎回何かしら事件起きるから嫌じゃなかったらまた来てわら」というYさんのメッセージから推測するに、東京在住の20代ゲイ(ホームVer.)の生態はこんなもんじゃないのであろう。。。

良いでしょう。とことん解き明かしてやろうじゃないか。東京在住20代ゲイコミュニティの生態をプチ参与観察してやろうじゃないの。そう燃える私であった。自分と全く違う生活様式からは、全く違う価値観が形成されるはず。自分の凝り固まった頭をハンマーで殴られた(これは比喩表現。)今回の出来事は、今まで感じたことのない、なんという言葉で言い表したら良いのかわからない、感情?違和感?のようなものを私の中に残していった。

違和感は大好物だ。これからじっくりと言語化していきたい。

あ、そういえばクレカの請求が怖い。いくら散財したんだろうか。。。

【後日談】クレジットの請求を見て自分で引いた

先日、クレジットの請求額が確定して確認したところ、1軒で7万7,000円使っていた。恐ろしすぎる・・・。
しばらく贅沢は控えようと思う。


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