赤い糸はスパイシーな香り

概要

この作品は、2023年3月に刊行された『この空の彼方へ』のサイドストーリーであり、完結編として位置付けた作品です。
単体としても楽しめるように書いたつもりですが、やはり完結編という性質上、この空の彼方へ → 赤い糸はスパイシーな香りの順で読まれるとより理解しやすいかと思います。主人公・ほのかの視点で語る恋愛物語。
創作大賞2024にエントリー予定。

あらすじ

高校三年生の安田ほのかは、同級生の泉川雅也と付き合うようになって三ヵ月が経った頃、雅也から母親の入院を知らされる。「大したことはない」と聞かされていたが、その年の冬に母親は亡くなってしまう。
―――数年後。ほのかと雅也の二人は結婚。
ある日、ふとしたことで雅也が母親の遺影を割ってしまう。ほのかが遺影を手に拾い上げると、写真の下にはほのかの知らないもう一枚の写真が隠されていた……。