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私の理想郷

在宅ワークをちょっと探してみたのだけど、在宅ワークのハードルが思ってたより高くて驚いた。

・大卒

・Apple製品をよく使う方

・医療の専門知識をお持ちの方

・テープ起こし経験者

私がいいなと思いながらも諦めた在宅ワークで求められた「資格」。

スマホになってからずっとAndroidだしPCはずっとWindowsだったからApple製品は使ったことがない。

大卒は世の中にまあまあいるだろうけど、医療の専門知識をお持ちの方って医学部看護学部か医療系専門学校卒の人たちに限られてるしそれものすごく狭き門なのでは…?

テープ起こしって主婦に最適!とか言われる在宅ワークだけどそんなに経験者っているんですか?誰もが最初は初心者じゃないんですか…?

そんなこんなで在宅ワークも見つからず、無職のままの私だけど、いつかこんなことしたいな~こうなったらいいな~と想像する“理想郷”があったりする。



○私設図書館を開く

図書館司書になりたかった。

小学生の時は図書委員だった。

中学、高校も放課後の図書館が憩いの場だった。

とにかく本を読むのが好きだった。

本に囲まれて仕事ができたら幸せだろうなあと思った。

大学受験の時に父に「何になりたいんだ?」と聞かれ、図書館司書と答えると

「そんなつぶしのきかない仕事!!ダメだ!」

と言われ却下された。

他の進路を考えろと言われた。

つぶしがきかない仕事、というのがどういうものなのか、今になっても正直よく分からない。

その後、心理カウンセラーになりたい、と言っても「つぶしがきかない!」と言われ却下された。

父にとって“つぶしがきく仕事”というのは、市役所か、誰もが知る大手企業のことらしかった。

ちなみにこの頃のことを父に話しても

「お父さんはそんなこと言っていない」

と言われる。都合の悪い記憶の改竄、これサイコパスによくあることです。

結局、「女に学歴は要らない」と言われ、大学には行かせてもらえず、短大なら許された。

尚、「女に学歴は要らない」発言も覚えていないらしい。

その後、何度か図書館司書になるための大学への編入なども何度か試みたが、どれも見事玉砕している。

なので、もう自分で図書館作っちゃえばいいんじゃない?と思うようになった。

そうすれば、その図書館専用の司書になれるのでは。

置くのは、私が今まで読んでとってある本と、無駄に多い父の本。

引っ越しの時にだいぶ処分してしまったのが悔やまれる。

でもまだ時間はあるし、これから買う本を捨てなければいいだけのこと。

怠け者の私のこと。多分営業時間は午後3時~夜9時までとかそんな感じになりそう。

人は来るのか?!

お金は取れるのか。

一時間いくらとかにするのか。

図書館カフェにして、簡単なコーヒーとか紅茶とか出して二時間読み放題とかにするか。

色々考えてるのが楽しい。


○哲学カフェ

私設図書館を開いたら、そのままそこで開催できそうな哲学カフェ。

答えの出ない問をどこまでも考えるのが好きだ。

人はなんのために生まれてきたのか、とか。

死んだらどうなるのか、とか。

色んな人の意見を聞いてみたいし、ディベートとかもやってみたい。

ディベート、短大の時に授業でやったけど、とても有意義だった。

一つの意見に対して賛成派、反対派に別れて議論を行う。

まとまったら発表して、感想を言い合ったら次は逆の立場に立って議論する。

さっき賛成派だった人たちが反対派になり、反対派だった人たちが賛成派になって意見を述べる。

こうすることで、どちらの立場も理解できるようになり、自分の視点も広がる。

「こうであるべき!」といった考え方に囚われなくなる。有意義。


月に一回だと多いかな?

2、3ヶ月に一回くらいの開催にするか。

いや半年に一回でもいいかも。

わいわい議論してみたい。


○気の合う女性たちとゆるやか共同生活

私はこの先も多分結婚しないだろうし、子供も産まない。

若い頃、父からよく結婚しろ~結婚しろ~と毎日呪いのように言われてて、無理やりお見合いに連れて行かれることも何度かあった。

「年取ったら寂しいぞ?」

「老後の面倒誰に見てもらうんだ?」

などと言われていたけど、結婚しても子供ができるとは限らないし、産んだ子が途中で死なないとも限らない、子供に老後の面倒を見てもらおうなんてとんでもない時代錯誤だし万が一産んだとしても自分の世話でその子の人生に負担をかけたくない、そもそも一度結婚したところで離婚しないとは限らない。

なんで「結婚したら寂しくない」と思えるのか、私は常々不思議だったし理解できなかった。

孤独死なんて怖くなかったし、誰にも看取られずにそのへんで朽ち果てて土に還ることになんの恐怖も感じてなかった。

しかし、昨今の事故物件ブームにより、少し考え方が変わってきた。

死んでから数ヶ月間、室内で誰にも気づかれずに放置されてしまうと、体液が畳や床にまで染み込み、後の掃除が大変になってしまう。

これはいかん、と思った。

死ぬ時孤独なのは仕方ない。誰だって死ぬ時は一人で死んでいくのだ。それはなんとも思わない。

ただ、死んだら即、然るべきところに運ばれて火葬なりなんなりにしてもらいたい。

骨はそのへんに撒いてもらって構わない。

お墓は要らない。

老人ホームみたいなとこに入れれば、死んだら即対処してもらえるけど、老人ホームだとお風呂が三日に一回とかなんだよな~お風呂は毎日入りたいな~…

そこで思った。

阿佐ヶ谷姉妹みたいに、アパートの隣の部屋くらいの距離感で、肩肘張らない関係で、(ゴミの分別がちゃんとできて水回りもきれいに使えて生き物が好きで、気の合う女性たちと) お互いに見守りつつ暮らしていけたら最高だろうな~と。

そのためにはアパートが必要だし、家賃とか管理費とか、トラブルが起きたらどうするかとか、他にも考えなきゃいけないこと多数なんだけど、阿佐ヶ谷姉妹の関係性にすごく憧れてる。

Eテレでたまに放送しているやまと尼寺を観ながら「こういう生活いいなあ~」と思っているので、女同士の共同生活に憧れてるのかもしれない。


全部を死ぬまでに叶えられるかどうか分からないけど、これが私の理想郷。



トップの画像はイラストACさんより。

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